News

2012年4月24日(火)

「行政実務講座」において箕面市長・倉田哲郎氏にご講演いただきました

IMG_4613.jpg4月23日(月)に法学部における行政実務講座として箕面市長・倉田哲郎氏の講演が行われました。このご講演は、「立法政策論」ご担当の忽那正(こつなまさし)先生のご尽力で開催されました。(昨年度の実施の様子はこちら

まずはご自身の心に残っている大学の授業として「立法政策論」を挙げられた倉田市長。学生時代から法律を使う重要性を感じていたと学生に話して下さいました。続いて「箕面市まちづくり理念条例」を制定するまでの苦労話や、箕面市が障がい者の就労に力を入れていることについても言及されました。後者については、農地法の改正を契機とした改革ですが、霞が関の縦割り行政からは生まれてこない発想であり、市だからこそできた新しい領域の開拓であったと指摘。その他、ゴミ袋の有料化と焼却炉の延命、水道料金の値上げ、そして箕面大滝への観光客誘致についても行政実務上のエピソードを織り交ぜながらお話しいただきました。

ご講演の終盤には箕面市の職員採用試験についても言及され、「最大の試験対策は人生を豊かにすること」と学生に喝を入れていただきました。また、素晴らしい公務員とは、「民間企業以上にコスト意識とスピード感を持つこと」。「例えば、道端に倒れているおじいさんがいたとして、それをどういったルールに乗せて助けることができるかを臨機応変に考えることができる人です。」とし、社会を支える発想力のある人が必要だと述べられました。こうした言葉は、きっと多くの学生の心に響いたことでしょう。

IMG_4617.jpg今回の行政実務講座は、朝1時限目の授業にもかかわらず、将来、公務員を志望する多くの学生が参加しました。ある学生は「水道料金の話やゴミ袋有料化の話など、具体的な話を聞けて大変興味深かった」と感想を述べてくれました。法学部にとっては4月の風物詩ともなった箕面市長による「行政実務講座」。今後も「警察官実務講座」や「行政実務講座」、そして「金融実務講座」等をどんどん開催する予定です。

行政実務講座の開催に際し倉田市長のプロフィールを紹介する忽那先生

朝一時限目の授業にもかかわらず多くの学生が参加しました