News

2011年10月30日(日)

法学部の9月MVS-東北ボランティア隊のインタビュー

9月のMVSに輝いた東北ボランティア隊。今回はインタビューをお送りしたいと思います。

昼食会を兼ねたインタビューに参加してくれたのは以下のメンバー。

法学部2年生の川嶋宏幸くん(法学科2年、履正社高校(大阪)出身)
法学部2年生の高木良太くん(北嵯峨高等学校(京都)出身)
法学部1年生の小松哲彦くん(気仙沼西高等学校(宮城)出身)
法学部1年生の永谷信尚(のぶひさ)くん(早稲田摂陵高等学校(大阪)出身)
法学部1年生の北村昭之介くん(天理高等学校(奈良)出身)
法学部1年生の中村眞人(まひと)くん(奈良育英高等学校(奈良)出身)
法学部1年生の北将明くん(大商学園高等学校(大阪)出身)
法学部1年生の木田翔太くん(金光八尾高等学校(大阪)出身)

※法学部1年生の小山文大(ふみひろ)くん(京都すばる高等学校(京都)出身)は事情により欠席
※ゲン・ケイジツさん(中国出身)は9月卒業式で法政策学部ビジネス法学科知的財産・国際取引法コースを卒業し、現在は社会人となっています

Q 今回、震災ボランティアを経験した感想を聞かせてください

高木くん:現場で働いている警察官や自衛隊、そして消防官の方々の仕事ぶりを見て、公務員として人のために働くことの大変さを感じました。自分たちは帰ることのできる家があるのですが、災害派遣で長期間にわたり現場と関わっている人々は家に帰ることができない。将来の職業を考えるきっかけになりました。

川嶋くん:日常がどれだけ平和なのか、ということがよくわかりました。高校の先生が「現場に行ってみないとわからないことがある」とよく言っていたのですが、今回はまさにそうでした。また、秩序を壊すのはたやすいことですが、秩序を戻すのには莫大なエネルギーが必要だということがよくわかりました。

小松くん:僕の場合は帰省を兼ねてのボランティアという形になりましたが、大学の同級生や先輩がこうしてボランティア活動に来てくれて、本当にうれしく思いました。ちょうどお盆の時期でもあったのに大変ありがたかったです。

永谷くん:被災地の様子はそれまでニュースでしか情報を知らず、他人事のような部分もありました。しかし、ボランティアに行ってみて、現場のすごさに驚きました。たくさんの「ゴミ」は被災者の方々が生活を共にしていたもの。「ゴミ」や「ガレキ」とは言わずに「このタタミはどこに運べばよいのですか?」等と言葉遣いに気をつけました。

北村くん:最初はひょんなきっかけからボランティアに参加したのですが、現地に行ってみるとテレビとまったく違いますし、もっと酷い状況でした。自分の気持ちが中途半端では被災者の方々に失礼だと思いましたので、自分なりに全力で頑張りました。

中村くん:僕も北村くんと同様に、ちょっとしたきっかけからボランティアに参加したのですが、神社では鳥居が埋もれているなど、人間の力の限界を感じると同時に自然の脅威を感じました。

北くん:現地入りした時は日数も立っていたので、臭いがきつかったという印象があります。しかし、少しでも役に立てたことを嬉しく思うと同時に、一人ひとりのつながりが大切だと思いました。

木田くん:現地では自動販売機が倒れているなど、自分は役に立たないかもしれないと思いましたが、現地の人々の「ありがとう」という言葉に逆に元気をもらいました。今回のボランティア作業を通じて達成感を感じることもできました。


Q 今回は1年生と2年生が参加したのですが、お互いどのような印象を持ちましたか?

2年生:体力的にも厳しい中、1年生は明るく、そして元気に頑張っていたと思います。

1年生:2年生はさすが上級生だけあって、リーダーシップがあり、冷静さや落ち着きがあると思いました。僕らは無駄に元気なところがあったのですが・・・(笑)

 

今回のインタビューを受けた8名のうち、3名は警察官を志望して帝塚山大学の法学部に入学した学生です。現地で活躍されている警察官をはじめとする公務員や現地の方々の姿を目の当たりにして将来の進路がより一段と明確になったのではないでしょうか。

法学部では、今後もボランティア活動に積極的に参加する学生の登場を期待しています。

飛世昭裕学部長と6号館ピラミッド前にて記念撮影