2011年12月26日(月)
ACAP(消費者関係専門家会議)講座実施報告(3)―第7回NTTドコモ株式会社、第8回花王株式会社、第9回イカリ消毒株式会社
法学部/法政策学部では、後期開講中のACAP(消費者関係専門家会議)提供講座において、11月9日にNTTドコモ株式会社より安孫子友祐氏を、11月16日には花王株式会社より金谷郁穂子氏を、11月30日にはイカリ消毒株式会社より小田清治氏をお招きして、企業実務と顧客満足についてお話いただきました。
NTTドコモ株式会社からは東日本大震災における同社の対応と企業の社会的責任(CSR)を、花王株式会社からは製品表示による注意喚起を用いた顧客対応などを、イカリ消毒株式会社からは「食と環境」というテーマで食品ロスや食糧問題を含めた幅広い話題についてご講義いただきました。
NTTドコモ株式会社の講義は、東日本大震災という非常事態における企業の対応をテーマとするものであり、本講座第4回の関西電力株式会社による講義と対比しながら講義を聞いていた学生も多かったようでした。花王株式会社の講義では、私たちが日頃接している日用品の製品表示の果たしている役割と法律との関係を学ぶことができ、またイカリ消毒株式会社の講義からは、食品ロスの観点から私たちの日常生活を見直すことができたのではないでしょうか。
ACAP講座は、企業実務と顧客満足という統一テーマで消費者問題を考察することが一つの大きな目的ですが、その枠を超えて社会に伏在する問題を広い視野から考察するチャンスも与えてくれているように思います。法を学ぶためには広い視野で物事を考察することが必要不可欠です。学生諸君にはACAP講座で学んだことを普段の法学の学修に生かしていくことを期待したいと思います。
東日本大震災でのNTTドコモの対応を説明する講師。
製品表示の果たす役割に関する花王株式会社の講義。
イカリ消毒株式会社の講義は私たちの生活スタイルのあり方を考えさせるものでした。