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2025年12月26日(金)
【日本文化学科】実習生展ができるまで④ 資料の借用を行いました。
学芸員資格の取得を目指す学生が受講する「博物館実習Ⅰ」では、後期に集大成として博物館実習生による企画展示を開催します。
今回の企画展は「昭和64年の歩み―出来事と娯楽で振り返る世相―」として、昭和に起きた出来事を示す資料や娯楽に関する資料を展示し、昭和時代の日常を振り返ります。
博物館では、展示を構成するにあたり、所蔵資料だけでは説明が難しい部分を他館からお借りした資料で補う場合があります。今回の企画展でも、昭和初期のおもちゃ資料を城陽市歴史民俗資料館からお借りし展示することになり、学生と借用に伺いました。借用に関する手続きを終えた後に、資料の調書を取ります。資料の図を描き、もともとの破損部位など資料の状態を書き込んでいきます。一見すると地味な作業ですが、万が一の事態に備えるもので借用の上では非常に重要な仕事です。学生は「博物館実習Ⅱ」で学んだ調書の取り方を思い出しながら真剣に調書を取っていました。その後資料を梱包し、本学でお預かりしました。お借りした資料は1月19日(月)からの企画展でご覧いただけます。
今回の借用でご対応いただいた城陽市歴史民俗資料館の寺農織苑さんは帝塚山大学の卒業生で、博物館学の専門家でもあります。学生は作業終了後に先輩と交流し、時折メモなどを取りながら博物館の仕事について理解を深めていました。

