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2025年9月12日(金)

【日本文化学科】「博物館実習Ⅱ」の報告④:実習最終日の様子

8月5日(火)より、学芸員資格の取得を目指す学生が実践的に博物館の仕事を学ぶ「博物館実習Ⅱ」の夏季集中講義が行われました。

最終日の8月8日(金)は、1限目に館長から大学博物館についての講義がありました。

2限目には発掘された実物の古代瓦を用いて拓本採取が行われました。拓本は考古学・歴史学では古くから現在まで用いられる資料の調査方法です。学生たちは、墨で模様を出す作業を楽しみながら、考古学の研究手法について学びました。

3限目には梱包実習が行われました。薄葉紙やフトンと呼ばれる梱包材の特性を、実際に扱いながら学びました。

4限目には展示実習が行われました。展示は学芸員の花形と言われる仕事ですが、その裏では展示器具を作成することや、来館者からの見やすさ・資料の安全を考慮した展示手法など、見えている部分からは想像がつかない様々な技があります。学生たちは博物館の展示室で実際に資料を配置しながら展示する上での考え方を学びました。

「博物館実習Ⅱ」を終えた学生たちからは、「普段よりも集合が早めの講義でしたが、早起きが苦にならないほど楽しく濃厚な4日間だった」との声がありました。

後期からは博物館実習生による企画展示の準備が始まります。学生たちにはこの4日間で学んだことをぜひ企画展で発揮してほしいです。