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2025年5月15日(木)

【日本文化学科】酒蔵見学(上田酒造)を実施しました

5月10日(土)、日本文化学科専門科目「地域文化実習B」(担当:河口充勇教授、3年次配当科目)では、地元奈良の酒文化・酒造業に関する学びの一環として、上田酒造(生駒市)を訪れました。

上田酒造は1558(永禄元)年の創業で、奈良県内では最も古い酒蔵です。地元では「嬉長」「生長」の銘柄で親しまれてきました。1990年代半ばにはじまる「菩提酛」復元プロジェクトのメンバーであり、近年の奈良酒造業の発展に大きく貢献されてきました。

当日は、蔵元のご案内のもと蔵見学と利き酒を体験させていただきました。

学生たちの感想を紹介します。

「私は今まであまり日本酒を飲んだことがなかったのですが、今回の酒蔵見学でたくさんの種類を試飲して、私が想像している日本酒とかなり違うと感じました。今までは父が頼んだ日本酒のなかで飲みやすいものを味見程度に飲んだことがあるくらいで、どれも似た味でしたが、それとは全然違って『同じ日本酒でもこんなに味の差があるんだ!』ととても驚きました。」

「この授業を受ける前は、日本酒について飲めはするが好きというわけではなかった。・・・ あまり良いイメージはなかった。しかし、授業で日本酒の製造工程を学び、蔵見学で実際にいろんな日本酒を飲んでみたりして、以前よりも日本酒に対して関心が高まった。そもそも、私は日本酒についてほとんど何も知らないのに勝手に悪いイメージもっていた。蔵見学で日本酒を飲んだ時は、どれも全く違う美味しさがあり、その時に私は日本酒に対して勝手な誤解をしていたと気づいた。これからは日本酒について授業だけでなく、自分で調べてみようと思った。」

「奈良酒の個性化戦略として『発祥地』ブランド化や『菩提酛』などの原点回帰を行ったということについて、『発祥地』である大神神社や正暦寺のアピールがどのように効いているか座学だけではイメージしづらかったですが、実際に大神神社の『山乃かみ酵母』を用いすべて奈良県産のものでつくられたお酒や、正暦寺の『菩提酛』を用いたお酒を飲んでみると、そういった歴史あるものを飲んでいるのだという認識からか、気持ちの面でもより良い印象が生まれ美味しく感じられました。特に私は地元が奈良であるために、お酒の歴史とともに自分のルーツを重ねられる気がしたため、地酒というのは特にそこに住んでいる人や故郷のある人が良さを感じられるものだなと思いました。」

上田酒造の皆さま、「酒育」へのご協力、ありがとうございました!