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2024年12月26日(木)

【日本文化学科】直木賞作家の澤田瞳子先生による特別授業を実施しました

日本文化学科では「創作文芸・出版プログラム」の一環として、2018年度から特殊講義「創作文芸・出版」を開講しています。澤田瞳子先生は開講以来、毎年、特別授業を担当してくださってきました。今年度も12月13日(金)にご来学くださいました。
学生たちは『泣くな道真』(集英社文庫・2014年)について読書会を行うなどして準備をしてきました。澤田先生にご講評いただけることを目標に小説の創作に取り組み、お互いの投票で3作品を選出して事前にお送りさせていただきました。
澤田先生はご自身の読書経験から説き起こされ、どのように作家になったか、小説家という仕事についても詳しくお話しくださいました。さらに、学生の作品について一作ごとに丁寧に講評しながら、小説を書くための方法を具体的に指導してくださいました。この授業でしかお聞きできない貴重なお話が続き、学生たちは熱心に聞き入っていました。澤田先生は授業終了後も学生たちの質問に対応してくださり、和やかな雰囲気の中で学生たちも自分の思いを率直にお伝えしてご相談することができたようです。
学生の感想を抜粋します。
「書くときの意識として「読者を迷子にしない」ことを教わり、私自身に抜けていたポイントに気づきました。この言葉をどこか目にとまりやすいところに残しておこうと思いました。」
「本当に有意義な時間を過ごせて良かったという言葉につきます。自分の弱点とも言える「人物描写」についても質問できたことがすごく大きな収穫になりました。今後の創作活動では、それを踏まえて新たな心持ちで取り組もうと思います。」
「今回、初めて小説を書いたのですが、澤田先生の授業を受けた後、あそこをこうしたらよかった、こう書くとよかったと思い、もっと小説を書きたくなりました。私自身、インプットの仕方が分からなくて悩んでいたのですが、色々な方法があるのだと分かって試してみようと思いました。」
「今回の授業で読者のことを考えて作品を書くという話を聞き、読んでくれる人のことを失念していることに気がつきました。読んでくれる人の存在を認識して書けば、必然的に作品レベルも向上すると思うので、以降は気をつけて書こうと思います。」