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2024年2月2日(金)

【日本文化学科】作家の仁木英之先生による特別授業を実施しました

特殊講義(創作文芸・出版B)で1月26日(金)に作家の仁木英之先生をお迎えし、特別授業を実施していただきました。仁木先生は前期の特殊講義(創作を学ぶ)でも6月と7月にご出講くださっていたので、前期に先生の授業を受講していた学生たちは半年ぶりにご指導いただけるのを心待ちにしていました。
仁木先生はまず、学生一人一人に「小説を書いていて困難を感じた点はどのようなところか」をお尋ねになりました。本科目でグループごとに冊子やリーフレット制作に取り組み、創作を進めてきた学生たちは、それぞれに抱えてきた悩みを相談しました。「鼻や耳で感じることを表現するのが苦手」「シーンをいくつか書いているとブツ切りになってしまう」「キャラとセリフのイメージがしっくりこない」「だらだら書いてしまう」など、次々に出てくる難しさをクラス全体で共有しながら、丁寧に学生の声を聞き取ってくださいました。
その上で一つ一つの悩みに対して、先生のプロの作家としての経験を引きながら、具体例を示して、親身にご指導くださいました。先生の温かなご指導に学生たちも安心して心を開き、先生とのやりとりを重ねながら解決の手がかりをつかみ取っていました。
充実感と多幸感が教室いっぱいに満ちあふれるような一時間半はあっという間に過ぎてしまい、先生は授業を延長してご対応くださいました。学生からは「春休み中にも授業していただきたい」といった声が上がり、授業後も多くの学生が先生に直接指導をお願いしていました。
学生の感想の一部を抜粋します。
「質問にたくさん、くわしく答えていただき、「書きたいことを書く」という重要さを学びました。」
「仁木先生の授業はアドバイスが的確で、自分に足りなかった、苦手としていた部分が解決どころか浄化されたような「これだー!!」という思いが何回もわきあがりました。」
「皆の困ったことにしっかりと、それでいて面白く分かりやすく答えていただいて楽しかったです。」
「正解がない創作活動において、より所を見失いがちだが、この一時間半の授業で何度も「書く自分」が刷り込まれ、芯が持てた。」