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2024年12月17日(火)

【日本文化学科】開学60周年記念講座「日本茶と日本酒に親しむ~文化と産業に触れる~」を実施しました。

12/6(金)、本学教員有志と本学同窓会の主催により「日本茶と日本酒に親しむ~文化と産業に触れる~」と題した講座が行われ、文学部の河口充勇教授と経済経営学部の川村哲也准教授が登壇しました。この講座は、開学60周年記念講座として実施され、日本の伝統と文化に深く根差す飲み物である日本茶と日本酒を切口に、その文化的意義と産業が抱える現代的な課題を考える講座で、川村准教授が前半の日本茶パートを、河口教授が後半の日本酒パートをそれぞれ担当しました。

前半の日本茶パートについては、経済経営学部のページをご覧ください。

後半の日本酒パート(講演+利き酒)では、文学部4年生・牧野由来さんのご実家である牧野酒造さん(静岡県富士宮市、1743年創業、代表銘柄「富士山」「白糸」)にご協力いただきました。 講演の時間は、河口教授による「日本酒に親しもう!~大学生のための『酒育』の可能性~」、牧野さんによる「静岡の日本酒と牧野酒造」の二本立てで行なわれました。さらに、牧野さんのご尊父で、牧野酒造9代目蔵元の牧野利一さんがご多忙のなかご参加くださることになり、ご挨拶をいただきました。ご挨拶のなかで、お茶どころ静岡の蔵元ならではの視点から日本茶製造と日本酒製造における様々な共通点(蒸す、発酵、加熱殺菌など)に触れられるとともに、日本茶と日本酒を掛け合わせた本企画の意義について高く評価いただきました。

その後の利き酒の時間には、蔵元からご説明を受けながら、タイプの異なる7種類の日本酒を試飲させていただきました。美味しいお酒とともに和やかな時間が過ぎていくなかで「日本酒との幸福な出会い」を果たす学生(もちろん全員が20歳以上)が多くみられました。

奇しくも、その日は、日本酒・焼酎・泡盛など日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録された日の翌日にあたり、この明るい話題とともに、酒文化の奥深さと未来への可能性を実感するひと時となりました。