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2024年8月23日(金)

【日本文化学科・1年生】授業紹介:「人間関係とコミュニケーション」

「人間関係とコミュニケーション」(担当:小西浩嗣准教授)は、1年生が大学という新しい環境への適応、よりよい対人関係の取り方(コミュニケーションスキル)について学ぶことを目的とした選択科目(全15回)です。その学習内容は「アドベンチャーカウンセリング」という手法がベースになっており、さまざまアクティビティを通して、コミュニケーションの取り方を実践的に学びます。

今年度前期は日本文化学科向けに3クラスが開講され、55名の1年生が受講しました。どのクラスも開講当初は緊張感が残っていましたが、アイスブレイクのためのアクティビティを通して、少しずつ打ち解けていきました。

学期末には学園前キャンパスの心理実習室にて専用のハーネスをつけてクライミングに挑戦しました。受講生たちは、緊張感のなか、約3ヶ月間にわたり活動をともにしてきた仲間たちと互いを支え合いながら、最後のアクティビティを一生懸命に、楽しみました。

受講生たちのコメント(最終回を終えての振り返り)をいくつか紹介します。

「最後のクライミングの授業では、・・・ 壁を上る人とそれを支える人に最低6人が必要で、今まで以上に多くの協力を要し、これまで築いた信頼関係や協力が試された。高所恐怖症の私は登る前、怖気づき、テッペンまで登る勇気が湧かなかった。しかし支えてくれる皆の応援や励ましのおかげで勇気が湧き、最後まで登りきることができた。私が支えにまわった際には、登る人を全力で励まして安心させることに徹した。結果、皆無事に登ることができた。お互いを信頼しあったからこそ達成できた課題であろう。授業を受ける前よりも明らかに自信がつき、人を敬えるようになったと実感している。」

「授業に先輩が来てくれた時、授業を通して先輩たちと仲良くなり、いろいろな情報をもらうことができた。楽しい授業や、大学生活の中でした方が良いこと、おすすめのサークルや部活など自分の視野がどんどん広がっていくのを感じた。今まで縦の繋がりは大事だとはわかってはいたが、実感するのは初めてで、改めて理解することができた。」

「留学生3人とは、この授業がなければ話すことはなかったと思う。彼らと話すことはとても興味深い内容が多く、自分では考えたことがない視点で物事を見られるようになりました。授業を通して多様な価値観を学べたことが一番の成果であったと思います。」

「私は留学生だから、日本人のみんなとうまく話し合えるかどうかを心配し、ガイダンスの時に人に話しかけることもできなかった。この授業を受ける前は、ほぼ一人ぼっちだった。・・・ この授業を受けた後、見知らぬ人に話しかけることができるようになったわけではないが、少なくとも知り合いに能動的に話しかけ、うまく話し合うことができるようになった。時々街で会う時もちゃんと挨拶し、話し合っているので、みんなと仲良くなったな・・・と実感している。」