2024年7月20日(土)
【日本文化学科】「日本文化への多角的アプローチ」にて学生による「當麻寺プロジェクト」活動報告を実施
文学部日本文化学科では、歴史学、考古学、美術史、民俗学、古典文学、近現代文学、演劇、日本語学、社会学など多彩な学問分野を学べるのが魅力です。それぞれの分野について知る入門的な意味と、分野を横断して多角的な視点で学ぶ楽しさを経験することを目的として、リレー講義「日本文化への多角的アプローチ」(1年次配当)を開講しています。
今年度の共通テーマは「當麻寺をめぐる奈良学」です。 第2回から第13回まで12名の教員が1回ずつ講義を担当してきました。
第14回(7/18)におきましては、昨秋より文学部を挙げて実施している「當麻寺プロジェクト」のこれまでの活動経過と今後の活動計画について4年生3名がメンバーを代表して報告を行ないました。 約1時間、3名ともにいっさいカンペを読むことなく自然体で、楽しそうに、具体的な活動内容(現地調査、写真撮影、リーフレット・ポスター類の作成、當麻寺練供養(4/14)当日のボランティア等)を紹介しつつ、「プロジェクト型学習」の意義について熱く語ってくれました。
受講生(主に1年生)のコメントをいくつか紹介します。
「今まで学んできた當麻寺について総まとめのような感じがした。今回は学生の発表ということでわかりやすく、様々な方面から学ぶことができてよかった。また、練供養の裏側や當麻寺プロジェクト発足の経緯も聞くことができて、勉強になった。」
「最初のクイズで自分がどの分野の興味をもって講義に取り組んでいたのかが何となくわかってよかった。練供養に行った身としては、着付けサポートなどの裏方事情を少しでも知ることができて、来年の練供養が楽しみになってきました。また、写真がきっかけとなって當麻寺プロジェクトがはじまったという話を聞いて、とてもすごいと思った。講義中の先生方の大きな声掛けもよかったと思います。」
「今回の発表では、プロジェクトにかかわったことが自分や仲間たちの魅力を再発見するきっかけになっていたとわかった。自分もこのようなグループを組み、何かに取り組む時には、先輩たちのようにお互いを高め、支え合えるように働きかけられたらいいと思った。」
「帝塚山大学に入学して授業を通して當麻寺のことを深く知ることができましたが、それにはものすごく多くの方が動いてくれたおかげなんだなと感じました。私も物事について深く追求して、人に伝えられるような人になりたいと思いました。」
「プロジェクトの内容は多岐にわたっており、練供養の準備段階から片づけ、宣伝にいたるまで携わっていたところに素直に驚いた。… 元々ボランティアには懐疑的だったが、たしかにボランティアからつながる縁もあるだろうし、ボランティア自体が人のためだけでなく、自分の成長にもつながるということに気づいた。」
「菩薩衣装着付けのボランティア、ポスター・リーフレット作りと、聞いてみないとわからない苦労が感じられた。それが自分たちの糧になっていると言われたのが印象的であった。このプロジェクトが次につながっていくのは貴重である。1000年続く練供養の衣装や所作が口伝えであることに驚きを感じるが、それもボランティアとして参加したからこそ得られた情報であると思う。」