2024年7月17日(水)
【日本文化学科】日本語教員養成プログラムで長弓寺へ行きました
7/6(土)、文学部の日本語教員養成プログラムの一環で、学生たちが長弓寺を訪れました。
長弓寺は、生駒市にある真言律宗の寺院で、聖武天皇の命を受けた行基が開いたと伝わっています。鎌倉時代に建てられた本堂は国宝、本尊の十一面観音像は重要文化財に指定されています。花寺としても有名で、この季節には境内のあちこちに紫陽花や蓮の花が美しく咲きます。
当日は、長弓寺法華院の清水ご住職のご案内のもと、本堂のなかを見学させていただきました。その後、法華院にて精進料理を体験しました。
今回の長弓寺エクスカーションは、奈良時代よりつづく古刹のホンモノの伝統文化に触れながら、日本語教員を目指す学生たちが留学生たちと交流を深めることを目的として企画されたものです。帰り道での学生たちの満ち足りた表情をみる限り、その目的は大いに達成されたようです。
エクスカーションに参加した留学生たちの感想を紹介します。
「来日して初めてこういう文化交流・文化体験・精進料理を実体験できた。奈良にあるお寺や神社には何回か足を運んだことがあるが、長弓寺で最も強い印象を受けたことは、自然豊かなところにあって、周りに春夏秋冬のお花が植えられていること。今回は紫陽花とハスの花が見頃だった。国宝の本堂も拝見できて、ご住職がお寺の歴史を優しく、詳しく説明してくださった。本尊の十一面観音像の前でお願いをして、大変貴重な機会だと感じた。」
「子供の頃から仏教文化の影響を受けてきた私にとって、お寺巡りは馴染み深いものでしたが、長弓寺のご住職の案内で本堂に入り、観音像を拝礼することができたのは、本当に幸運でした。私は子供の頃から長年お寺を訪れてきましたが、私が訪れたお寺との一番の違いは静かなことです。最後にくじ引きで凶を引いてしまいましたが、日本語能力試験「N1」に合格したいと思います。」
「これが私の初めての精進料理体験でしたが、最初に想像していたよりも美味しくて、料理の盛り付けもとても精巧でした。驚いたことに、多くの麩料理もありました。このイベントでは精進料理を体験するだけでなくて、日本人の学生たちと交流する機会も得られました。私はコミュニケーションが苦手なため最初はどう話しかければ良いのかわからず戸惑いましたが、後にみんなが積極的に話しかけてくれて、共通の趣味も見つけることができて、とても面白かったです。」