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2024年2月5日(月)

【日本文化学科・1年生】漢方薬局での「カレー粉手作りワークショップ」を体験しました

1/28(日)、1年生向け「学外実習」の企画として、地元奈良の老舗漢方薬局を訪れ、「カレー粉手作りワークショップ」を体験しました。

奈良といえば、国内有数の漢方・生薬製剤の拠点であり、その歴史は古代にまでさかのぼることができます。そんな奈良にあって、菊岡漢方薬局は、平安時代より800年以上もつづく漢方専門の老舗薬局であり、最近では、漢方に馴染みのない人にも漢方を身近に感じてもらおうと、様々なスパイス(=漢方薬)を使った「カレー粉手作りワークショップ」を企画し、注目を集めています。

漢方とカレーの組み合わせに意外性を感じられる方も多いでしょうが、実はつながっています。奈良時代、中国大陸から様々なスパイスが日本に伝わり、薬として用いられました。正倉院にも多くのスパイス=漢方薬が納められています。

今回の実習では、店主の菊岡泰政さん(24代目当主)のご指導のもと、25種類のスパイスを使ったカレー粉作りを体験し、漢方の伝統に触れるとともに、その可能性について考えました。

学生たちの感想をいくつか紹介します。

「私は中国語を履修しています。授業中に先生が『日本では薬は飲むものだが、中国では薬は食べるものだ』と仰っていました。授業中はそういうものなのかと特段興味を惹かれなかったのですが、このワークショップを通じて得心しました。漢方に触れて感じられるのは、中国医学、薬学だけだと思っていましたが、それ以上に食文化と密接しているのだと知りました。とても楽しかったし、漢方を通じて食文化、地理、歴史に思いを馳せることができるワークショップでした。」

「学期の終わりにリラックスしながら勉強できる、素晴らしい体験でした。・・・ 私はカレーが大好きで、自分でカレー粉を作れるのが楽しみでした。菊岡さんのご指導のもと、たくさんのパウダーを自分の好みに合わせて混ぜていくと、まるで自分が薬剤師になったような気分になりました。中国に帰国したら、手作りの漢方カレーを家族といっしょに食べたいです。」