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2022年6月9日(木)

作家の浜口倫太郎先生の授業を実施しました

日本文化学科では「創作文芸・出版プログラム」の一環として、特殊講義「創作を学ぶ」を開講しています。
5月28日(土)3限4限には作家の浜口倫太郎先生による授業を実施しました。学生たちは先生のご著書『ワラグル』(2021年・小学館)を読んで準備してきました。
浜口先生の授業は、各自が映画や小説など「好きな作品」を2分間で思いつくまま書き出してみることから始まりました。「好き」を細かく分析していくことで自分の個性がわかってくるということを、先生ご自身の分析ノートを示しながら指導してくださいました。
さらに小説の書き方について、人称や視点、アイデアなど、ざまざまな角度から具体的に解説されました。学生たちが読んできた『ワラグル』については、構想から、キャラクターの設定、お笑いの世界を小説でリアルに表現するための工夫や読者を驚かせる仕掛けや戦略に至るまで、どのように創作されたのか、惜しみなく教えてくださいました。また、現在進めていらっしゃるお仕事についてもオフレコでお話しくださり、学生からは熱心な質問が出ていました。
学生からは次のような感想が聞かれました。
「いつか本に関わるような職に就きたいと思っているのですが、知りたいと思っていたこと、聞きたいと思っていたことなど、貴重なお話をたくさんしていただけて、本当に受講して良かったなと思いました。」
「自分の好きなものは分かっていたつもりでしたが、全然知らなかったことに気付いたため、帰ったら分析ノートを作ろうと思います。」
「書き続ける継続力とその努力の大切さを知りました。とてもいい勉強になるお話ばかりで時間が過ぎるのがとても早く感じました。」
「事前に読んだ作品の裏話をこうして聞くことができて良かった。何をどのように書いていくか徐々に考えていった積み重ねで作品ができていることを知れた。」