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2022年6月4日(土)

【日本文化学科】「令和の獅子頭」の開眼式を行いました

日本文化学科では「文化財プロフェッショナルプログラム」を中心に、本物の文化財を調査する学びに力を入れています。昨年度、帝塚山大学附属博物館が所蔵する獅子頭について、学生たちの調査で文化7年(1810)に「徳地柚木村」(山口市徳地地区)で制作されたものであることが判明しました。さらに徳地地区の柚木神社には「兄弟獅子」が保管され、現在でも獅子舞が奉納されていることもわかりました。日本文化学科では「獅子頭里帰りプロジェクト」を立ち上げ、獅子頭を通した繋がりについて紹介するリーフレットの制作などを進めて来ました。

今年度には山口市歴史民俗資料館で6月7日から「獅子頭─つながる人と郷土─」展が開催されることになり、本学の獅子頭がついに里帰りを果たし、兄弟獅子と対面します。「獅子頭里帰りプロジェクト」Ⅱには2年生から大学院生まで26名が参加して、展示準備や企画に取り組んでいます。徳地地区の子どもたちに獅子舞を気軽に体験してもらえるようにと、大阪電気通信大学の協力により3Dプリンターで原寸大の発泡スチロール製の獅子頭を作成し、実物の着色を忠実に再現した「令和の獅子頭」を完成させました。

6月3日(金)には帝塚山大学東生駒キャンパスで「令和の獅子頭」の開眼式を行いました。山口市立柚野木小学校の児童3名がオンライン中継で参加し、獅子舞を披露してくれました。小学生からの質問に学生が答えるなど、なごやかな時間になりました。
この取り組みについては、奈良テレビや奈良新聞で紹介されました。

7月9日(土)には本学の学生たちが山口市歴史民俗資料館で報告会「帝塚山大学獅子頭と柚木神社獅子頭─最新技術でつながる奈良と山口の獅子頭─」を実施します。