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2021年6月21日(月)

【日本文化学科】歌人の黒瀬珂瀾先生による授業を実施しました

日本文化学科では、創作文芸・出版プログラムの一環として、特殊講義「創作を学ぶ」を開講しています。

6月12日(土)に、歌人の黒瀬珂瀾先生による授業を実施しました。

黒瀬先生による講義は、まず「うたのことば」とはどのようなものか解き明かすことにはじまり、近代から現代の短歌史を紐解きながら、短歌の創作と解釈の方法について手ほどきくださいました。話題は、昭和歌謡から、ヒットチャートを賑わすJ-POP、漫画・アニメなど、サブカルチャーにまで及びました。学生は授業を通して、短歌による表現を身近なものに感じることができたようです。

授業の後半では、あらかじめ作ってきた短歌を持ち寄り、歌会を体験しました。お互いに作品を批評しあうことが、学生には新鮮な刺激であったようです。「思ったよりも、自分の考えていることは伝わらないものだ」という率直な感想を述べた学生もいましたが、黒瀬先生はこれを「コミュニケーション性/非コミュニケーション性」ということばで解説くださいました。実際に創作してみることで、今度は、ものごとをことばで伝えることのむずかしさに気づき、文学表現について考えるきっかけになったようです。