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2018年12月4日(火)

【日本文化学科】奈良学フォーラム「祈りと復興」を開催しました

 

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10月14日(日)に興福寺会館で文学部「奈良学」フォーラム「祈りと復興」を開催しました。本フォーラムは、興福寺中金堂落慶を記念するイベントとして、さらに、歴史小説家の澤田瞳子氏『龍華記』出版特別講演として企画されました。

文学部では、昨年度11月10日に澤田瞳子氏による公開授業・講演会を実施しました。南都焼き討ちからの興福寺復興をテーマに執筆中でらっしゃった『龍華記』についても、創作秘話をお話しいただき、歴史を学び、文学に取り組む本学部の学生にとって、本当に貴重な学びの機会となりました。そのつながりから、今回、本学部がフォーラムを主催させていただくことになり、学生たちもはりきって運営補助に参加しました。

当日は、本学の蓮花学長、本学特別客員教授でもある興福寺貫首の多川俊英師の挨拶にはじまり、清水教授(本学部長)の興福寺旧境内の瓦窯跡の紹介、フリーアナウンサーの岡﨑ゆう子氏(本学非常勤講師)による『龍華記』の朗読で、会場に詰めかけた歴史・文学ファンが一気に興福寺復興の世界に引き込まれました。続いて、興福寺国宝館学芸員の多川文彦氏(本学非常勤講師)が中金堂落慶供養のエピソードも交えながら、特別展について紹介されました。最後に、澤田瞳子氏を中心とする座談会を開催し、「小説 野性時代」編集長の山根隆徳氏、興福寺執事の辻明俊師、清水教授が登壇し、『龍華記』創作の舞台裏に迫りました。さらに、啓林堂書店奈良店のご協力により、澤田瞳子氏のご著書の販売とサイン会が行われ、聴衆の方々が長い列を作りました。

各方面のご協力に恵まれ、充実した内容のフォーラムを開催することができました。主催者側の立場から参加した学生たちにとっても、豊かな学びとなったようです。