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2018年6月1日(金)

【日本文化学科】リレー講義「日本文化への多角的アプローチ」第7回

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歴史や文学など様々な分野を学習できる、日本文化学科の特色を活かしたリレー講義「日本文化への多角的アプローチ」は、5月31日(木)に杉崎貴英准教授(美術史)による第7回の講義が行われました。共通テーマは「花」です。

杉崎准教授は、「花-美術史の分野から~紅葉をふくめて~」と題して、総論と各論に分けて話を進め、日本の美術作品に描かれた「花」にまつわる複数のトピックを取り上げて、そこに籠められた意味を解説されました。

総論では、1995年に東京国立博物館で開催された特別展「花」の図録をもとに、日本文化を考える際に「花」が一つのキーワードであることを述べられ、展示の構成を追いながら日本美術における様々な「花」のモチーフを概観されました。合わせて、本学図書館蔵書の中から、「花」をテーマとする美術全集を持参され、日本美術の「花」にアプローチする方法を紹介されました。

各論に入ると、配布資料の各トピックに謎かけのような見出しをつけて、図版で掲げた美術品に見える「花」にどのような意図が籠められているか解説され、また研究史上に残る疑問などもお話しされ、美術史研究への糸口を示されました。