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2018年7月24日(火)

【日本文化学科】リレー講義「日本文化への多角的アプローチ」第14回

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歴史や文学など様々な分野を学習できる、日本文化学科の特色を活かしたリレー講義「日本文化への多角的アプローチ」は、7月19日(木)に河口充勇教授(社会学)による第14回の講義が行われました。共通テーマは「花」です。

講義の題目は「〈花〉社会学からのアプローチ」でしたが、最初に社会学分野において「花」をテーマとした研究が非常に少ないことに触れられ、学問にはまだまだ未開拓な領域が残されていることを示しつつ、花-特に桜-にまつわる日本人の習慣や志向を社会学的視点から探る①白幡洋三郎『花見と桜-「日本的なるもの」再考』、②鳥越皓之『花をたずねて吉野山-その歴史とエコロジー-』、③佐藤俊樹『桜が創った「日本」-ソメイヨシノ起源への旅-』の先行研究三点を紹介されました。

その上で、自身の主要な関心事の一つであるクールジャパン(外国人が「かっこいい」と考える日本の事象。ポップカルチャーや伝統文化など)と桜の関連から、「インバウンド観光と桜(花見)」「アニメ作品のなかの桜(聖地巡礼)」「ボーダーレス化する桜(海外の日本文化受容に見える桜)」の事例を説明されました。最後に、左記事例に対する各自の意見を問われ、受講生は「クールジャパンと桜」について考えました。