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2016年11月22日(火)

【日本文化学科】十二単(じゅうにひとえ)着付け体験

 

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11月8日(火)に着付けクラブ「衣(きぬ)の会」の先生方をお招きし、1年生の必修科目「基礎演習B」のなかで「十二単着付け体験」を開催しました。

日本文化学科では、清水婦久子教授(古典文学)の指導のもと、『源氏物語』をはじめとした平安文学について学んでいます。今回は、平安時代の装束「十二単」の着付け実演を見学、また実際に身につける、触れてみるなどして、日本の伝統的な着物文化を体験し、古典文学の世界をより豊かにイメージする目的で実施されました。

「衣の会」の代表・鈴木かほる先生をはじめ、5名の先生方のご紹介の後、実演がはじまりました。

モデルは、1年生の今西葵さんです。紅の単衣、重袿、打衣、上着、唐衣、裳……、色鮮やかな衣が、次々に重なっていきます。実演に合わせて、衣の色、着付けの作法などについて、丁寧な解説があり、学生たちは、十二単の完成を興味深そうにじっと見まもりました。

十二単の着付けが完成し、モデルの今西さんが檜扇を手にすると、艶やかで美しい姿を賞賛する声が教室のあちらこちらで自然とこぼれました。今西さんは、そのまま舞台中央をぐるりと一周、十二単の美しい後ろ姿を見せてくれました。

続いて、モデル以外の参加学生も、重ねた十二単を羽織る体験をしました。たくさんの学生が十二単を身につけ、その美しさと、重さに驚いた様子でした。装束の重さは16kgにもなるそうです。このような機会でなくてはできないことと、男子学生も十二単を羽織らせていただきました。

体験を通して学生たちは、それぞれに、「色の鮮やかさと、重なりの美しさが印象深かった」「この装束を着て動くのは大変そうだ」「着付けの作法や順序を知れたのが貴重な体験だった」などの感想を持ち、古典文学や平安文化への興味をふくらませたようです。