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2016年3月29日(火)

【日本文化学科】「福住プロジェクト」が学長表彰を受賞しました

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日本文化学科の「福住プロジェクト」が学長表彰を受賞しました。プロジェクトメンバーの卒業生には3月23日(水)の卒業式で授与されました。在学生には4月8日(金)に授与されます。

「福住プロジェクト」では、永井清繁氏が天理市福住の暮らしを描いた画帳について、高田照世准教授(民俗学)の指導のもと、日本文化学科の学生や大学院生たちが調査を重ね、展示や文化財講演会の開催に取り組みました。

 

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このプロジェクトは、永井清繁氏のひ孫にあたる日本文化学科4年の品川恵里さんがスケッチブックを大学で紹介したのがきっかけで始まりました。

学生たちは何度も現地に足を運んでフィールドワークを行い、永井清繁氏の音声のテープ起こしにも取り組んで、学習を深めました。その成果の大きな発表の場となったのが、天理市文化センター「平成27年度冬の文化財展」第Ⅱ部「永井清繁氏の画帳 福住のくらし─ひいおじいちゃんのスケッチブック─」(平成28年2月6日~3月6日)です。展示の構成から、パネル・キャプションの作成まで、学生たちが協力して準備しました。

さらに、2月13日(土)に天理市文化センターで開催された文化財講演会では、90名を超える来場者の前で、高田准教授の解説に続き、11名の学生が「福住のくらし」の民俗事例について順番に説明しました。講演後には展示会場で学生たちが説明にあたり、来場者の方々と和やかな交流ができました。

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こうした地域と連携した丁寧な取り組みは、読売新聞や毎日新聞、朝日新聞でも取り上げられ、天理市文化センターの展示には例年を大きく上回る1800名の来場者があるなど、高い評価を受けました。

今回、「福住プロジェクト」が学長表彰を受賞できたことは、在学生には大きな励みに、そして品川恵里さんをはじめとする卒業生には何よりの餞(はなむけ)となりました。