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2016年12月27日(火)

【日本文化学科】リレー講義「日本文化への多角的アプローチ」第9回は古典文学分野でした

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日本文化学科教員が「占い・まじない」をテーマにリレー講義を行う「日本文化への多角的アプローチ」第9回(12月1日)は、清水婦久子教授(古典文学)が担当しました。

『源氏物語』に見られる「うらない・まじない」について紹介し、具体的にどのような形で行われていたのかを解説しました。さらに『源氏物語』のそれぞれの場面で「うらない・まじない」を描くことによってどのようなことを表現しているのか、読み解いていきました。

「なぜ髪削ぎに碁盤が用いられたのか」、「勝敗で吉凶を占う、古代の勝負事にはどんなものがあるか」といった教員からの問いかけに、学生たちは平安時代の貴族がいかに占いに対して真剣で、方位を重視していたかといったことを想像しながら取り組んでいました。

第4回の鷺森先生(古代史)の講義で、古代は占いが重要な意義を持った時代だということを、史料を通して学習したことを踏まえ、今回は『源氏物語』で光源氏を皇太子にするかどうかを決める政治的な場面や、髪削ぎなどの生活の場面で占いが描かれている意義について、理解を深めることができたようです。