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2016年11月25日(金)

【日本文化学科】リレー講義「日本文化への多角的アプローチ」第6回は考古学分野でした

 

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日本文化学科教員が「占い・まじない」をテーマにリレー講義を行う「日本文化への多角的アプローチ」第6回(11月10日)は、清水昭博教授(考古学)が担当しました。

遺跡から「まじない」の痕跡が発見されることは多く、古代人がいかに「まじない」に頼っていたかというメッセージが伝わってくるといいます。

清水先生自身が発掘調査にたずさわった遺跡から見出された「まじない」の痕跡について、いくつか紹介しながら講義を進めました。

寺において神をまつっていたこと、逆に本来は神にかかわる「鎮め」のまじないを仏教の僧が行っていたことなどが、遺跡から出てきたものを分析することで明らかになります。

絵馬の研究書を読んでいた日に貴重な絵馬が出土した、また、遺跡に何人が埋葬されていたかについて、発掘の作業員の人が見た夢と、研究者が考証した結果が一致した、など、不思議なエピソードに学生たちはドキドキしながら、古代人がさまざまな道具を使ってまじなっていた様子を思い描いていました。