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2016年10月7日(金)

【日本文化学科】「特殊講義(日本文化への多角的アプローチ)」第2回が行われました

日本文化学科教員によるリレー講義「日本文化への多角的アプローチ」第2回(10月6日)は、高田照世准教授(民俗学)が担当しました。

高田准教授ははじめに、本学科の基幹分野「古代史・中世史・考古学・美術史・民俗学・古典文学・演劇・近現代文学・日本語学」のそれぞれの視点から日本文化へアプローチすることで、具体的にわかってくる面白さについて説明しました。

そして、共通テーマ「占い・まじない」の基本となる「民俗学」の立場から、呪術の集積である「雨乞い」を取り上げて講義を行いました。

人々の生活に伝わる事例を集め、その意味について考える「民俗学」の方法を実践的に学習するため、学生たちは高田准教授から次々に投げかけられる問いかけに対して、グループごとに話し合いながら考察を進めました。

「自分たちが一昔前の暮らしの中で雨乞いをするとしたら何をするか?」という課題には特に時間をかけて意見交換を行い、各グループから「竜神の池に金属を入れる」「高い所で天に叫ぶ」「水神にいけにえを捧げる」など、さまざまな意見が出ました。高田准教授がそれらの意見から、神様を「喜ばせようとする」のと「怒らせようとする」のと、二つの日本人的な発想が見えてくることを解説すると、学生たちの目がさらに輝きました。