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2014年1月9日(木)

【日本文化学科】学外実習で春日若宮おん祭を見学しました

 

こたつを囲んで朝食.jpg

12月17日(火)、学外実習で春日若宮おん祭を見学しました。春日若宮おん祭は、春日大社の神様の間に生まれた御子神「若宮様」を御旅所に迎え、一日遊んでいただくという祭礼で、保延二年(1136年)に始まってから、とだえることなく続けられています。

学外実習は日本文化学科の本物体験型授業で、おん祭「遷幸の儀」(せんこうのぎ)のように真夜中から始まる祭礼を見学できるのも、帝塚山大学ならではの貴重な機会です。今回も学生の申し込みが殺到し、あっという間に定員に達しました。

12月16日(月)午後10時半、1年生8名、2年生5名が近鉄奈良駅に集合し、日本文化学科の鈴木博子准教授(芸能史)の引率で一旦ゲストハウスに入りました。文化創造学科の小坂幸三教授(観光英語研究)も同行しました。学生たちは大きなこたつを楽しそうに囲み、教員からの説明に耳を傾けていました。

17日(火)午前0時、若宮様が御旅所まで移られる「遷幸の儀」を拝観するため、春日大社表参道に向かいました。闇の中、「ヲーヲー」という先払いの声が聞こえ、松明の火が近づいてきました。やがて、榊(さかき)の枝を持つ神官たちに取り囲まれた若宮様が通られ、学生たちは緊張しながら、二礼二拍手一礼してお見送りしました。

神様が目の前を通るという初めての体験に、学生たちは圧倒されたようで、「すごかった」「緊張した」と感想を口にしていました。

ゲストハウスに戻ってからも遅くまで話し合っていましたが、翌朝には皆なんとか起きて、パン屋へ買い出しに行ったサンドイッチで朝食を済ませ、大学の授業へ向かいました。ゲストハウスのオーナーご夫婦とお話しできたのも楽しい経験になったようで、宿泊ノートにメッセージを残す学生たちもいました。

さらに17日(火)の夕方にも、若宮様に芸能が奉納される御旅所祭(おたびしょさい)見学の学外実習が実施されました。午後6時半、大学での授業を終えた学生16名が近鉄奈良駅に集合し、教員の引率で御旅所に向かいました。芝生の上で演じられた舞楽の美しさは、神様と一緒に観覧しているという経験とともに学生たちの印象に残ったようです。