2013年6月24日(月)
【日本文化学科】学外実習「飛鳥遺跡探訪」
6月1日、梅雨の合間の晴れ空のもと、人文学部日本文化学科の学外実習の一環として、古代の都の地である飛鳥の遺跡を歩きました。飛鳥の遺跡探訪は年に2回行いますが、今回は飛鳥北部にある宮殿や寺院遺跡を中心にめぐりました。
近鉄橿原神宮前駅の東改札口に集合したのは日本文化学科1年生を中心として、大学院生、ほか総勢約20名。清水昭博准教授(考古学)、鷺森浩幸教授(古代史)、源城政好教授(中世史)が引率しました。
同駅から一路、飛鳥を目指して歩きました。橿原神宮前駅から飛鳥へ向かう道も山田道という古代の道をルーツにもち、その界隈には飛鳥時代の遺跡が密集しています。今回、見学したのは剣池、和田廃寺、小墾田宮推定地、豊浦寺跡(豊浦宮跡)、甘樫丘、水落遺跡、飛鳥寺、酒船石、飛鳥板蓋宮伝承地、川原寺跡、そして、飛鳥資料館です。
飛鳥時代、南北2キロ、東西1キロに満たない広さの盆地に宮殿や寺院など、国の重要な施設が密集して存在したことを、学生たちは自分の足で歩いて体感しました。和田廃寺(橿原市和田町所在)では本などには載っていない、土地所有者の方から遺跡にまつわる貴重な話をお聞きすることができました。学生たちはこうしたことにも現地に行く大切さを感じ取ったのではないでしょうか。
また、今回の学外実習では新たに考古学専攻の大学院生が資料を作成し、説明をおこなうというやり方を試みました。大学院生にとっては人前で遺跡を解説する勉強になったことでしょうし、普段、教員の話を聞き慣れている学生にとっても少し冗談を交えた先輩の説明は新鮮で、身近に思えたことでしょう。
初夏の飛鳥の遺跡を満喫する一日になりました。
飛鳥時代の遺跡を実際に歩きました
メモをとりながら資料を読み込む参加者
資料を参考に熱心に話を聞く参加者
解説を行う清水准教授(右)