News

2012年10月16日(火)

【日本文化学科】日本文化入門実習の履修生が邦楽部とコラボレーションして日本舞踊を披露

日本舞踊2.JPG

日本文化学科の専門科目、「日本文化入門実習A・B」。抽選で選抜されないと履修できないほどの、本学科で一、二を争う人気科目です。 

その履修生である、日本文化学科の学生3名が、10月7日に開催された「虹色祭」で、邦楽部の演奏に合わせた日本舞踊に挑戦しました。

新和室で、まずは邦楽部の学生らが琴の前にスタンバイ。その後、浴衣をまとった本学科の女子学生が、観客の前に正座し扇子を畳の上に置くところから始まりました。観客へ静かに一礼をしてから、いよいよ、邦楽部が奏でる艶やかな琴の音色に合わせて、踊りを披露します。演目は「さくら」。若干緊張した面持ちを見せながら、日舞の基本の「腰を入れる」ことに忠実に、すり足で「さくら」を丁寧に表現していきます。扇子の構え方や所作、目線の配り方もなかなか様になっていて、この日に向けて、猛特訓した跡がうかがえました。

あっと言う間に演目が終わり、観客の方々に拍手で迎えられて、ようやくほっとした表情を見せた学生たち。虹色祭という大舞台で、「日本文化入門実習」で学んだ「日本の美」、「和の心」の一端を、自分たちなりに表現することができたのではないでしょうか。 

日本舞踊1.JPG

この「日本文化入門実習A・B」は、前期に「日本舞踊」、後期に「茶の湯」を中心とした講義を展開しています。 

前期に開講された「日本文化入門実習A」は、日本の伝統文化・芸能である日本舞踊を実際に学ぶことで、古来より伝わる日本の美と表現法を自分のものにし、現代の暮らしに役立つ基礎知識を身につけることを目標に行われました。 

新和室で実施した全15回の授業は、「和室での所作」の教授に始まり、「日本舞踊の歩き方」、「お腰を入れる」、「扇子の扱い方」などを教わった後、「小唄・端唄」そして「長唄」の踊りなどを日舞西川流師範の西川影戀講師(帝塚山短大卒)から指導を受けました。また、最終授業では、「浴衣の着付け」も学んだ上で、実演も行いました。ほとんどの学生が、当初は「日舞って何?」という状態からのスタートでしたが、西川講師より丁寧な指導を受けることで、少しずつ学生たちの取組む姿勢が変化し、最後は男子学生たちまでもが、浴衣を自ら着衣して熱心に実演するなど、"予想以上”の成果を挙げることができました。

なお、後期開講の「日本文化入門実習B」では、西川講師から、「茶の湯」に関する所作礼法を学びます。「和室での所作」「茶の湯道具・水屋」について学んだ後、「割りげいこ」を経て、「客の作法」、「略点前」、「茶花を入れる」など、実技指導を受けます。

日本文化入門実習 前期開講時の実習1

日本文化入門実習 前期開講時の実習2

日本文化入門実習 前期開講時の実習3

日本文化入門実習 前期開講時の実習4