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2012年7月2日(月)

【日本文化学科】平城宮跡で「古(いにしえ)の都」の壮大さを体験しました

日本文化学科では、6月30日(土)に奈良市・平城宮跡で「学外実習」の臨時講義を行いました。

日本文化学科の専門科目である「学外実習」は、帝塚山大学が世界遺産や国史跡に登録された寺社が多くある奈良に立地している利点を生かして、現地に出向いて実際の物や史跡を見て学ぶ授業です。主に1年生を対象にしている授業で、今回は20人ほどの学生が参加しました。

平城宮内にある平城宮跡資料館入り口前に集合し、鷺森浩幸教授(古代史)と清水昭博准教授(考古学)の引率で、平城宮跡資料館、朱雀門、平城京歴史館、東院庭園、第二次大極殿、第一次大極殿、遺構展示館を見学するというコースでした。

午前中は平城宮跡資料館で、発掘調査・研究の成果をもとにした、土器や瓦、木簡、建物模型などの展示を見学しました。考古科学コーナーでは、発掘や調査で使用されている機械などを実際に体験することができました。その後、平城宮の正門である朱雀門を見学し、平城京歴史館へ向かいました。ここでは、復元された遣唐使船を見ることができます。学生たちは、平城宮や渡航の様子を描いたアニメーションをあわせて見て、遣唐使船が海を渡った壮大なスケールに、イメージをふくらませていました。

午後からは宮の東に位置している「東院庭園」をまわり、第二次大極殿跡と、復元された第一次大極殿を見学しました。大極殿は天皇の即位や元日朝賀などの国家儀式が行われていた場所です。高御座なども復元されており、当時の様子をかいま見ることができました。最後に遺構展示館へと向かい、実際に発掘された状態で保存されている遺構や遺物を間近で見学しました。厳しい暑さで、後半からは雨もぱらつく天候にもかかわらず、学生たちは先生方の説明を真剣な眼差しで聞いていました。間近で約1300年前の遺構や遺物を見て、当時の都の大きさを実感できたようです。

朱雀門で清水先生の説明を聞く

第二次大極殿跡で鷺森先生の説明を聞く