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2012年5月23日(水)

【日本文化学科】学外実習で初夏の飛鳥へ遺跡探訪に出かけました

 

遺跡探訪.jpg

5月13日(日)、さわやかな晴天のもと、帝塚山大学考古学研究所主催の遺跡探訪が行われました。これは日本文化学科専門科目「学外実習」の一環です。「学外実習」は、帝塚山大学が遺跡などの多く残る奈良に立地している利点を生かした「本物体験型授業」で、おもに一年生を対象としています。

 

午前10時、近鉄橿原神宮駅に集合した学生は50人を超えました。A班とB班に分かれて、それぞれ森郁夫客員教授(帝塚山大学附属博物館長)と清水昭博准教授(考古学)の引率で出発しました。甲斐弓子特別研究員(考古学研究所)と大学院生が引率の補助にあたりました。日本文化学科から、鷺森浩幸教授(古代史)、鈴木博子准教授(芸能史)、服部敦子講師(博物館学)も参加して、学生たちといろいろな話をしながら同行しました。

ごく普通の池や田畑に見えるところも、森先生や清水先生のお話を聞くと、天皇の御陵やお寺の遺跡として、イメージが浮かび上がってくるようでした。向原寺では、飛鳥で最も古い宮殿跡の豊浦宮跡を見ることができました。

「もうちょっとで昼食だからね」と先生方に励まされながら甘樫丘を登りきると、視界が開け、飛鳥一円の景色が広がりました。古代の飛鳥を思い浮かべながら、皆でお弁当をおいしく食べました。

再び出発して、水落遺跡へ。飛鳥寺では日本最古の飛鳥大仏を拝観しました。さらに、亀形石遺跡、酒船石をまわり、最後、午後3時半頃、川原寺跡にたどり着きました。すばらしい行楽日和に恵まれ、飛鳥北部のおもな遺跡をしっかり探訪することができた、充実した一日になりました。熱心に参加していた学生たちの頭の中は、古代の飛鳥のイメージでいっぱいになったようです。

森先生のお話を聞いて、橿原神宮駅を出発

甘樫丘から飛鳥を一望

水落遺跡について、清水先生が解説

「酒船石」は何に使われたのかな?