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2011年8月19日(金)

【日本文化学科】1号館に展示中の歴史資料を紹介 vol.1 ― 「置き雛」―

 日本文化学科の授業が行われる東生駒キャンパス1号館では、3階に展示スペースを設け、日本文化学科と大学院人文科学研究科日本伝統文化専攻が教育研究のために所蔵する歴史資料の一部を紹介しています。展示される歴史資料は、考古学・民俗学・美術史・芸能演劇・古代史・中世史・古典文学など多分野にわたり、現在は「玩具」と「看板」をテーマにした民俗資料を展示中です。限りある小さなスペースでの展示ですが、とても興味深い歴史資料も多く、このホームページでも数回に分けてご紹介したいと思います。第1回目は、見た目もかわいい「置き雛」です。

 この展示は、1号館開館時は、学生はもちろん、学外の方も自由に閲覧可能です。オープンキャンパスなどで本学にお越しの際はお立ち寄りください。

 

【置き雛】  縦 12.0cm 横16.2cm 大正時代以降

 雛人形は元々、悪霊や悪い病気を防ぐために人形に災いを移して川に流した流し雛が元になっています。初めは紙を人の形に切り抜いたものが使われていましたが、次第に現在のような人形へと変わっていきました。今回展示しているものは箱に入った置き雛で、小さく簡略化されており、立派な雛人形を買うことのできない庶民層が使っていたものだと思われます。