2011年7月25日(月)
【日本文化学科】平城宮跡で「古(いにしえ)の都」の壮大さを体感しました
日本文化学科では、7月2日(土)に奈良市・平城宮跡で「学外実習」の臨地講義を行いました。
日本文化学科専門科目「学外実習」は、帝塚山大学が世界遺産や国史跡に登録された寺社や遺跡が多くある奈良に立地している利点を活かして、現地に直接出向いておこなう「本物体験授業」です。主に1年生を対象に実施している授業で、今回は20人あまりの学生が参加しました。
平城宮内に併設された平城宮跡資料館入口前に集合した学生たちは、日本文化学科の鷺森浩幸教授(古代史)、清水昭博准教授(考古学)の2人の引率教員のもとに、平城宮跡資料館、朱雀門、平城京歴史館(遣唐使船復元展示)、東院庭園、第一次大極殿、第二次大極殿などの建物跡や展示施設を見学しました。
午前中、最初に平城宮跡資料館に入館した一行は、平城宮内の発掘調査で出土した土器や瓦、木簡などの展示や復元模型をみて、平城宮の概要を理解。その後、平城宮の正門である朱雀門、平城京VRシアターや復元された遣唐使船のある平城京歴史館を見学しました。
午後からは、平城宮の東に張り出した「東院」の庭園を見学したあと、平城宮の重要施設である第一次大極殿と第二次大極殿を見学しました。大極殿は宮内最大の建物で、天皇の即位式や外国施設との面会など、重要な儀式のために使用された施設です。第一次大極殿は、昨年に復元された建物によりその規模や立地がより理解できるようになっています。また、大極殿からは、古都飛鳥やはるか南の吉野の連山まで見渡すことができます。
本学科のある東生駒キャンパスから30分あまりの距離にある平城宮跡では、五十数年前から継続して発掘調査がおこなわれています。現地には、調査で確認された建物や施設がさまざまな形で復元されています。また、遺跡をより深く理解するための資料館も併設されています。今回の「学外実習」では、それらの一部を見学しました。当日は梅雨の終りのとても暑い日でしたが、暑い日であるからこそ、学生たちは平城宮の大きさをより実感することができたのではないでしょうか。
朱雀門前で鷺森教授の説明に聞き入る学生たち
平城京歴史館では遣唐使船復元展示を見学しました