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2010年12月2日(木)

【日本文化学科】「学外実習」・藤原鎌足が祭神の談山神社を見学しました

日本文化学科の臨地講義科目「学外実習」の授業が、11月27日(土)に行われ、日本文化学科学生が紅葉の名所としても名高い、奈良県桜井市の談山神社を訪れました。

 「学外実習」は、本学が世界文化遺産の地・奈良にあり、京都や大阪にも近接するという絶好のロケーションを生かして、年間25回を超える臨地講義を行っている体験型授業です。各回の授業は、日本文化学科専任教員がリレー形式で担当・引率し、学生たちが現地で“本物”に触れ、感じ、学ぶことを目的としています。

この日訪れた談山神社は、桜井市多武峰に鎮座する神社で、“大化の改新”の中心人物として有名な藤原鎌足が祭神とされています。古くは十三重塔を拝する妙楽寺と大織冠廟の拝所である護国院をあわせて多武峰寺と呼ばれ、藤原氏一門の崇敬をうけて発展し、天下に変事が起ころうとするときには山が鳴動し鎌足の木造が破裂する(多武峰破裂)――という信仰が生まれたことでもよく知られます。

引率した源城政好教授と学生たちは、東殿(恋神社)を訪れて参拝、恋占いをしてから、拝殿・本殿を見学。その後、室町時代に再建された重要文化財の十三重塔を見上げながら本殿裏山の談い山(標高566m)に登りました。この山は、『多武峰縁起絵巻』にも描かれている、中大兄皇子と藤原鎌足が蘇我入鹿を討つ「大化の改新」の相談をしたという伝承を持つところです。

さらに、歩を進め、御破裂山(標高607m)の鎌足の墓所に到着。ここからは二上山や高松塚古墳などが一望でき、古代・日本史の舞台となった飛鳥の眺めを楽しみました。

この後、山を下り、毎年4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)には「けまり祭」が行われる「けまりの庭」や閼伽井屋などを見学して、この日の学外実習を終了しました。

東殿(恋神社)を参拝

源城教授から説明を受けました

さすが紅葉の名所。当日はちょうど見ごろでした

参加した学生全員で記念撮影