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2010年11月15日(月)

【日本文化学科】  小説家 寮 美千子氏をお招きして、特別講演会を開催

P1030710(リサイズ).JPGのサムネール画像11月12日、日本文化学科では、「日本文学特論」(中谷克己教授)の授業において、作家・小説家であり、詩人の寮 美千子氏(奈良市在住。2005年、大人を主人公とした最初の小説『楽園の鳥 カルカッタ幻想曲』(講談社)で、第33回泉鏡花文学賞を受賞。)をお招きして、特別講演会を開催しました。

「日本文学特講」では、普段はすぐれた近代の短編小説のなかから幻想性の強い作品を取り上げ、現実を超えた世界を抽出する作品の読みを通して、文学に対する関心と理解を深めており、この特別講演会は、作家の方の感性に触れることで、より作品への理解を深めてもらうことを目的に開催しました。

講義は、「神話世界におけるファンタジーの源泉としての自然科学」と題して行われ、古事記の「天の岩戸神話」や「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊(みそぎ)」、そして「アイヌ神話」や「ガンジス神話」などにみる、ものがたりの事象と自然科学との関係性を具体的に紹介いただき、学生たちは、神話が生まれた過程やその意図に触れると共に、神話の想像力が現実と深く関っており、それを紐解くことの重要性や楽しさを学びました。

寮氏が今度出版する絵本のラフ画スライド