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2010年4月26日(月)

日本文化学科 学外実習 「こんぴら歌舞伎鑑賞会」

宿舎での学習

日本文化学科では、4月24日から25日にかけて、四国・香川県の琴平温泉にある「金丸座」で行われた「こんぴら大歌舞伎」の鑑賞会を実施しました。教員3名をはじめ、1年生から大学院生にわたって各年次の学生が参加する、総勢20名のバスによる学外実習でした。

24日は、淡路島を経て徳島県の大塚美術館を見学の後、琴平温泉の宿舎に入り、金比羅宮(こんぴらさん)を参詣しました。夕食後、現在の日本で、唯一江戸時代の芝居小屋建築を現在に残し、実際に大歌舞伎が演じられている「金丸座(かなまるざ)」の歴史と歌舞伎の上演形態について学習しました。また、今回鑑賞する演目と、出演する役者、演劇としての見どころについて学習しました。

25日は2週間にわたる歌舞伎興行の千秋楽(最終日)で、午前9時から役者、関係者による餅つきを見物しました。

金丸座

 

歌舞伎鑑賞は、午後3時からの夜の部。市川亀治郎、片岡愛之助という、東西の若手看板役者が中心の芝居で、とくに、敵役に扮した市川亀治郎が舞台はおろか、客席、はては二階席まで逃げ回るという派手な演出が見物でした。聞けば、亀治郎の叔父の市川猿之助の演出だそうで、舞台と客席が一体となった、芝居本来の醍醐味が味わえる芝居でした。この芝居が本当の楽日(興業の締めくくり)ということで、芝居が終わった後も拍手が鳴り止まず、カーテンコールがあって、主な出演者がおのおの口上を述べるというおまけがつきました。

 

楽しみながら日本文化を味わい、認識を深めるという、日本文化学科の「学外実習」の目的が十分達成された2日間でした。

こんぴら歌舞伎へ向かう学生

歌舞伎役者による餅つきを見学する学生