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2021年12月1日(水)

【食物栄養】臨地実習合同ワークショップを行いました

管理栄養士養成施設である食物栄養学科では、3年次から4年次にかけて、給食経営管理論、臨床栄養学、公衆栄養学に関わる臨地実習を行っています。臨地実習とは、実際に給食施設や病院、保健所や保健センターの臨地において行われる実習です。

昨年度来のコロナ禍の影響を受け、臨地において十分に学ぶ機会が得られない学生が出てきました。そこで、奈良県内の管理栄養士養成施設のうち近畿大学、奈良女子大学、帝塚山大学が協働し、卒業生を中心とした中堅~若手管理栄養士を講師として、管理栄養士業務の理解を深め、業務を身近に感じてもらうことを目的としたワークショップを開催することとなりました。

ワークショップは10月30日の午後に、Zoomを用いて3大学及び各学生をリモートでつないで行われました。帝塚山大学では、当日の2限の授業があるため、自宅に戻ってZoomに接続する時間のない学生がパブリックビューイングスタイルで教室からワークショップに参加しました。120余台の端末からのアクセスがあり、3大学を合わせて多くの学生の参加がありました。

「地域における高齢者や病者の栄養ケアマネジメントと健康増進の実態と課題」を全体テーマとして3部構成で実施され、栄養士会の活動、高齢者施設や病院の栄養士業務の実際、それらを支援・コーディネートを行う行政栄養士(保健所栄養士)の役割など、幅広い立場の管理栄養士の先輩たちからの話を伺うことができました。参加した学生たちからも積極的に質問がなされ、活発な意見交換がありました。4時間半の長丁場でしたが、どの学生も真剣に視聴し、自身の進路とも重ね合わせて深く学ぶ機会となりました。

コロナ禍における大学での学習には種々の制限がありますが、このワークショップはその中でできる限りのことを提供していきたいとの各大学教員の思いから新たな試みとして取り組まれました。学生の皆さんの「管理栄養士をめざす意欲」を再確認する良い機会になったと思われます。