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2021年10月29日(金)

【食物栄養】公衆栄養学実習では、様々な食事調査の方法を学んでいます。

公衆栄養学とは、保健所や保健センターで働く行政栄養士などが行う、地域住民の疾病予防や健康増進のためのプログラム(公衆栄養プログラム)等について学ぶ科目です。3年生後期の公衆栄養学実習では、地域住民や栄養指導の対象者の実態把握(アセスメント)のための食事調査の方法についても学んでいます。

 第4回目の実習では24時間思い出し法という方法での食事調査を実習しました。

この調査法は、調査時点からさかのぼって24時間または調査の前日24時間に口にしたもの(間食や飲み物を含む)を丁寧に聞き取る調査です。調査員には、食品や料理に関する詳細な知識が必要になります。

学生同士がペアになり、調査員役と被調査者に役割分担をして聞き取りを行いました。調査員役の学生は、被調査者の学生に実物大の料理の写真カードなどを示しながら、実際に食べた量を詳細に聞き取っていました。

食事調査には様々な方法があり、それぞれに長所と短所があります。教科書に書かれている知識だけではなく、調査員と被調査者の立場での負担などを実際に実習で体験することで、より深い理解につながります。今後、様々な調査方法を実習した後、これらのアセスメント結果をもとにした住民向けの公衆栄養プログラムの計画・実施・評価について実習し、4年生での保健所や保健センターでの公衆栄養学の臨地実習につなげていきます。