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2020年2月6日(木)

【食物栄養】藤村太一郎教授が日本農芸化学会関西支部技術賞を受賞!

藤村太一郎教授が、2019年度日本農芸化学会関西支部技術賞を 「加工プロセス技術による食品副産・廃棄物の高付加価値創出に関する研究開発(塩野香料株式会社・神戸大学大学院工学研究科と共同) 」 で受賞しました。

本賞は、農芸化学領域の技術の発展に大きく貢献したことが評価され、その優れた技術を讃えて授与されたものです。なお、日本農芸化学会は、生命、食糧、環境を科学する 「化学と生物」 に関連した対象を基礎から応用まで幅広く研究する公益社団法人(会員数 約10,100人)であり、その関西支部での技術賞となります。

 

その表彰式ならびに受賞講演が、2月1日 (土) に京都大学百周年時計台記念館で開催されました。

 

食品産業においては、抽出、濃縮などの食品加工をする際に、水に関わる副産・廃棄物が多量に排出されています。持続可能な開発目標 (SDGs) に向けて、その環境負荷削減や環境保全のために、これらを有効活用すること、 特に高付加価値創出に関する研究開発の実践が望まれています。今回受賞した研究では、食品副産・廃棄物のホエーならびに凝縮水(アロマ水)から高付加価値な機能性食品素材、食品香料 (フレーバー) へと変換する加工プロセス技術を独自に確立すると共に、その実用化へと応用展開したものです。

この研究開発は、副産・廃棄物の資源を再利用し、高付加価値の製品を創出するため、省エネルギー、エコな環境負荷、環境保全などのSDGsの実現が図れる技術として期待されています。

 

写真1. 表彰式.png

写真2. クリスタルトロフィー.png