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2020年2月14日(金)

【食物栄養】令和2年度 スポーツ栄養講演会を終えて

東京2020オリンピック・パラリンピック開催の年に際して、スポーツ栄養に関心のある学生約50名を対象に学外から3名の講師を招聘して3部構成の講演会を実施しました。

講演1は、「2020オリ・パラを迎えて アンチ・ドーピングの基礎知識」と題して、同志社大学 スポーツ健康科学部 教授 北條達也 氏(医師 整形外科専門医 医学博士 日本テニス協会 アンチ・ドーピング委員会 副委員長)から2020年開催のオリ・パラのクリーンな開催に込められた「コンプライアンス」や「インテグリティ」のもつ意味からドーピングの歴史やドーピング検査の実際の動画、漢方薬や風邪薬の選択など多岐にわたる内容を聴講することができました。学生の事後レポートには、アスリートの夢や希望をサポートする立場の知識不足が原因で奪ってしまわないように、選手を直接支える立場に立った時に対応できる正確な知識や情報をしっかり身につけておきたいとありました。

講演2は、「セレッソ大阪アカデミーヘの栄養サポートについて」の内容で、日本ハム株式会社 中央研究所 中村奈央 氏(管理栄養士)が、プロサッカーチームのセレッソ大阪の栄養サポートを実際に担当されている立場から、選手育成の一環として、若手選手を中心に栄養教育に力を入れ、現場で取り組まれているPDCAサイクルに即した活動を紹介してくださいました。学生からは、栄養指導の評価方法の考案、幅広い年齢層や保護者への対応等、講演内容から自身のコミュニケーション能力や説得力のあるプレゼン力の必要性を改めて認識したようでした。

講演3は、「スポーツ栄養をどう仕事にするか」と題するゆうき内科・スポーツ内科 田中絢 氏(公認スポーツ栄養士 管理栄養士)からのお話で、臨床現場、スポーツ現場でこれまで経験されてきたことやスポーツ内科での取り組まれている業務の紹介、また、スポーツ栄養に関わる中で徐々に明らかになってきた課題や今後の目標を紹介していただきました。「どうやったらスポーツと関わる仕事ができるのだろう」と問いかけ、ご自身の多くのご経験を紹介され、スポーツ栄養は細胞レベルの知識を必要としていると締めくくっていただきました。ネットワークの広がりや人との関わりの大切さを学び、スポーツ栄養の仕事がしたいという気持ちが更に強くなったとの学生レポートが提出されました。

 

写真1北條先生.JPG

写真2質疑応答の様子.JPG

写真3中村先生.JPG

写真4田中先生.JPG