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2019年4月25日(木)

【食物栄養学科】臨床医学概論ⅢでPBL

朝8:50、プリントを配ると「今日は何かな~?」とB君(基本的に勉強は嫌い)が、楽し気に声をあげました。授業は9時からですが、その場にいた学生はすぐにワークシートに取り組み始めます。

食物栄養学科の授業は1年次から高学年に向けて、徐々に専門的になり、前年度に学修した内容に新たな知識・技能を積み上げていきます。
2年次に臨床医学概論Ⅰ・Ⅱで「この疾患では、こんな症状や検査所見がみられる」と学んだあと、3年次の臨床医学概論Ⅲでは「こういう病歴・こういう検査結果の患者がいます」と仮想症例のシナリオを読んで、プロブレムリストを作り、疾患名・重症度を考え、その食事療法を考案していきます。こういったPBL(Problem Based Learninng:問題にもとづく学習)は、実践の場での問題解決力が重要視される医学・看護学などの教育課程で採用されつつあり、管理栄養士養成にも有効な学習法です。
初めの30分は自分1人で考え、次の30分は6名程度のグループで討議、最後の30分で先生からのフィードバックを受けます。
実際の症例では、複数の生活習慣病を併せ持つことも多く「またNASH(非アルコール性脂肪肝炎)かよ~」「こう考えたらこの人の症状のつながりがシックリくる!」。クイズ感覚で楽しみながら学習し、『分かる』喜びの声が聞こえてきます。

 

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