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2013年9月5日(木)

【食物栄養学科】稲熊教授が学会賞を受賞されました

本学科は企業や病院など現場で活躍されていた先生方も、学生のキャリア志向形成のために教員としてお招きしています。
稲熊隆博教授もそんな先生のお一人です。

稲熊教授の講義が学生達にわかりやすいと評判であることは以前にもご紹介しましたが、この度、学会賞を受賞されましたので、ここにその喜びのご報告をいただきました。

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「第60回日本食品科学工学会大会(場所:実践女子大学、8月29日〜31日)において、「カロテノイド含有野菜のヒト健康への寄与及びその利用に関する研究」で学会賞を受賞しました。本学会は1953年(昭和28年)に農産加工技術研究会として発足し、1984年に社団法人日本食品工業学会として、1994年には日本食品科学工学会と発展しました。海外交流も盛んで2001年に韓国ソウル、2008年には中国上海で実施しています。本大会は60周年の記念大会であり、公益法人になった大会でもあります。

受賞内容は、1989年Siesらがカロテノイドに活性酸素の一種である一重項酸素消去活性があると報告したことに発し、疾病予防や老化遅延の観点からカロテノイド及び緑黄色野菜摂取が胎児期から老年期に至るライフステージの健康に寄与が大きいことを明らかにしたことです。成果の活用として、子供でも飲めるキャロット100の開発があり、今の野菜飲料の発展に繋がりました。また、宇宙食の開発も行いました。その他、トマトに含まれるリコペンの超臨界点抽出や一重項酸素消去能の簡易測定法(SOAC法)も開発しました。食品表示への利用を見出しています。今回の受賞は自身の研究が社会に評価されるとともに、社会貢献に繋がったと感じています。」

稲熊教授を始めとして他の先生方も教育に研究にと勤しみ、その成果を学生達にも還元できる環境整備を進めています。