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2021年1月22日(金)

【こども】小学校教員採用試験 合格者インタビュー(6)

令和3年度の公立学校教員採用試験で、奈良県に合格した、こども学科 4 年生の川邉甲余子さん、大阪府に合格した北口進之祐さん、京都市に合格した山本都由さんにゼミ担当の植松先生にインタビューをお願いしました。

植松:採用試験合格おめでとうございます。まず、試験に向けてどんな勉強をしたか聞かせてください。

川邉:一次試験に向けては、全国の教職教養で今どのような問題が出題されやすいのか傾向を掴んでいました。小学校全科は奈良県の過去問を何度も解き、間違った問題は参考書で似た問題を探し、繰り返しできるようになるまでしました。どちらも5回ほど繰り返しといたと思います。二次試験の実技試験は体育室で練習をして対策しました。また模擬授業では、本当に子どもに授業するように教材研究を中心に指導案を作成し、たくさん授業の練習をしました。

北口:受ける自治体の過去問、全国過去問のプリントを主に勉強しました。大阪府を受験する人はSPIがあるので、SPI対策をしましょう。私は試験ごとに勉強する内容を変えていました。一次試験は法律とSPI対策を行い、二次試験、三次試験は面接対策をずっとしていました。

山本:私の場合は大学推薦が取れ、筆記試験が免除されたので、特に直前は実技試験に力を入れました。コロナの影響があり、大学へ行っての学習が難しかったため、Zoomを使用して学生同士で集団討議や面接の連絡をしました。

植松:それらの勉強を進めるにあたって、工夫したのはどんなことですか?

川邉:今年は新型コロナウイルスで大学が休校となり、大学で勉強をしていた私にとってとても辛かったです。そのような時に、勉強を頑張っている仲間で連絡を取り合って、オンラインで勉強会をしていました。ただ電話を繋いでお互いが集中している姿を見て勉強を頑張るだけでなく、集団討論や個人面接の練習もしていました。

北口:自分のやりやすいやり方で勉強するのが1番だと思います。暗記が得意なら暗記、書き込みが得意なら書き込み、というふうに自分に合う勉強方法をやり通せばいいと思います。

山本:周囲の経験者からアドバイスを沢山頂きました。そこから実技試験では、自分のありのままの姿を見せることが大切だと考え、普段から採用試験を意識して行動するようにしました。また、ボランティアへ行くことで実際の学校現場での経験を増やし、試験へ活かせるように学習しました。

植松:それでは、4 年間過ごしたこども学科の良かった点について聞かせてください。

川邉:3つの資格を取れる事と親身になってくれる先生や大切な仲間と出会えたことです。保育士、幼稚園教諭、小学校教諭と3つの資格や免許を取得するために沢山勉強をして、貴重な経験をしました。これら全てが、4年生の採用試験で生かされました。そして、幼小連携について理解できたことで、今後現場に立ってからも実践していこうと考えています。
また、先生も学生も「先生になる」という夢を一緒に追いかけていた4年間だと思います。先生方の熱意あるご指導に私も応えたいと思い、一つ一つ全力で取り組んできました。そして、同じ志を持った仲間がいることで、辛いことも一緒に乗り越えることができました。

北口:教員になるための知識や技能がたくさん身についたと思います。大学で学んだことはすべてムダじゃないと思うので、4年間で学んだことを教育現場にも活用していきたいと思います。

山本:先生方が親身になって、支えてくださいました。私がどの自治体を受験するか迷った時、植松先生は私の考えを尊重し、背中を押して下さいました。また、同じ志を持った仲間と教員採用試験へ向けて進むことができ、励みになりました。

植松:それでは、4 月からどんな先生になりたいかを聞かせてください。

川邉:子どもたちに寄り添える教師でありたいと思います。一人一人の児童が「学習が楽しい!面白い!」と思えるような授業を作ることができる教師になりたいです。また、私はこの4年間で人と人との関わりの大切さを知ることができました。子どもたちにも人と人との関わりの大切さを気づいてもらえるように努力していきたいと思います。私が小学校6年生の時の担任の先生がとても印象的でした。私もこれから出会う子どもたちの記憶に「この先生好きだったな。」と少しでも思ってもらえるような教師を目指して頑張ります。

北口:子どもたち1人1人の気持ちに本当に寄り添っていきたいです。なぜそんなこと思っているのか、なぜいまその行動を起こしたのか、具体的に子どもに聞いて、何を思っていたのか、本当はどうしたかったのか、次はどうしたいのか、そんなことを聞いて寄り添っていきたいです。そして、教員である私が1人1人のいいところや課題など全てを認めて、最高に楽しいクラスを作る先生になります!

山本: 私は芯を持ち、ぶれることなく、児童一人一人に寄り添える先生になりたいです。子どもたちのちょっとした変化を見逃さないようにしたいと考えています。

植松:最後に、こども学科の後輩へのメッセージをお願いします。

川邉:皆さん一人一人が持つ「先生になる」という思いをずっと大切にしてほしいです。その思いが、頑張る原動力です。そして、大学4年間でたくさんの経験をして子どもたちと関わる素晴らしさを知っていってください。きっと辛くて苦しい時も思いと経験が乗り越えさせてくれると思います。応援しています。

北口:教員採用試験を経験してわかったことは、どれだけ準備したかと先生になりたい!という強い気持ちで臨めるかだと思います。先生になりたいと強く思えば自然と合格するために必要なことを考えて行動ができていると思います。誰にでもチャンスはあります。自分自身と向き合ってやってみてください。しんどい時はリラックスして休んでいいと思います。ずっと勉強ばかりはやる気も続かないので、本当に自分と向き合って、やる時はやる!休む時は休む!そういうふうに私はしてきました。

山本:沢山の講義や実習で嫌になることもあると思います。しかし、この4年間で学んだことはしっかり自分の力になって返ってきます。今、どれだけしんどくても努力し続けてください。いつかその努力は実ります。応援しています。

植松:ありがとうございました。