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2019年2月21日(木)

【こども学科】教員採用試験合格者インタビュー(11)

平成30年度の公立学校教員採用試験で、奈良県に合格した、こども学科4年生の浅野明日香さん、新子直希さん、大阪府に合格した野上奈央さん、京都府に合格した河嶋雄大さん、東京都に合格した新井一真さん、酒井涼香さんに、ゼミ担当の植松先生がインタビューをしました。

植松:採用試験合格おめでとうございます。まず、試験に向けてどんな勉強をしたか聞かせてください。

浅野:教職教養は過去問を解いて受ける自治体の傾向を把握しました。小学校全科は中学校高校レベルの問題集を解くようにしました。

新子:まず、スケジュールを組みました。過去問も含めて、10月から12月で小学校全科を、1月から4月で教職教養を終わらせました。そして、5月から7月までの間は、面接だけに集中しました。そして、友達と勉強する時間帯を決めて(何曜日の何時から何時までのように)、継続して勉強をしました。その際に、得意な分野を授業形式で教え合いました。また、自分で調べても分からないことがあれば、友達や先生に質問するようにしていました。

河嶋:全国の過去問を解き傾向と対策を掴んでから自治体の過去問を解きました。面接は、パソコンに必要なことを打ち込み、見える化し、対策していました。

野上:筆記試験の勉強もしましたが、実践的な勉強を重視しようと思い、母校の小学校でスクールサポーターをしていました。学校現場で直接児童とかかわったり、先生方の指導や保護者対応について学んだりしたことは面接でとても役に立ちました。

新井:小学校全科で苦手な数学を重点的に勉強したのと教職教養は過去問をひたすら解きました。小学校全科は特に1人だと勉強がはかどらないので友達と一緒に勉強するようにしていました。

酒井:教職教養は暗記なのでひたすら過去問を使って出題の傾向をつかんでいきました。小学校全科は苦手な科目は得意な友達に教えてもらったり、自分が得意な科目は教えてあげたりと、友達と一緒に勉強しました。

 

植松:それらの勉強を進めるにあたって、工夫したのはどんなことですか?

浅野:勉強で間違えた問題は付箋に書きまとめて専用のノートを作り、見直すようにしました。また、面接練習でも友達や先生からいただいたアドバイスをノートにまとめていました。面接練習では自分へのアドバイスだけでなく友達の面接練習も参考にしました。

新子:間違いノートと面接ノートを作ったことです。小学校全科と教職教養では、講座や問題集、過去問の中で、間違った問題や覚えていないことがあれば、すぐに間違いノートに書くようにしていました。ただ、書いて終わるだけでは見ることしかできないので、見開きノートの左側に問題(コピーをして貼ったりもしていた)、右側に解答解説を書いて、半分に折れば何度でも演習が出来るようにしました。そして、面接ノートは、自分の考えの他に、先生や友達の考え、意見を書くようにしていました。間違いノートは4冊、面接ノートは3冊作りました。

野上:ほどよく休むことが大切だと思います。思い詰めすぎたり、やりすぎたりしてしまうといつか自分がしんどくなってしまうので、頑張っている自分を認めつつペースを保っていました。

河嶋:勉強は一人ですることと友人が分からない問題について質問を受け、分からない問題を指導しながら自分も覚えていくという形がよかったです。

新井:面接が苦手だったので、繰り返し練習をしました。とにかく面接練習の回数を重ねて少しでも本番で動揺しないようにしました。信頼している先生と本当に二人三脚という感じです。

酒井:面接は特に力を入れて取り組んだと思います。現役の小学校の先生にご指導頂いたり友達同士で面接の練習をしたりして面接力を上げていくことができたと思います。

 

植松:それでは、4年間過ごしたこども学科の良かった点について聞かせてください。

浅野:学習支援室や教職支援センターで面接練習や模擬授業、集団討論の練習をさせてもらえたことです。また、小学校の現役の先生から指導していただき、実践的な学びに繋がりました。学科の先生方も面接や模擬授業を見てくださりたくさん指導して下さいました。

新子:学生思いの先生方、一緒に協力できる友達、快適に勉強ができる環境です。先生方には、特に面接練習をたくさんして頂きました。また、教職支援センターも本番に近い面接練習ができてとても力になりました。

野上:植松先生に出会たこと、18号館が綺麗で過ごしやすいことです。

河嶋:こども学科には一生懸命に向き合って頂ける先生方がたくさんいます。そのような先生方から、教員採用試験の傾向、これからの教育に求められることなどをたくさん学びました。また、ゼミの先生はとても熱心なので実際の全国の専門部会に一緒に足を運んでくれ、そこで得た実践経験の情報が役に立ちました。

新井:本当に先生に徹底して面倒を見てもらえる事だと思います。特に教員採用試験中はメンタル面でも物凄く支えていただきましたのでとても感謝しています。

酒井:1番は保・幼・小3つの資格・免許が取れることです。実習等で年齢や発達の違う子どもと触れ合うことができるので幼小連携に役立てることができます。また、教職支援センターで試験に向けての対策をしてもらえるなど教採対策が充実しているところです。

 

植松:それでは、4月からどんな先生になりたいかを聞かせてください。

浅野:どんな時でも笑顔を絶やさず、子どもと一緒に成長し続ける教員になりたいです。

新子:ぶれることなく、信頼される先生になりたいです。児童や保護者、先生方に信頼されるために、聴き力を高めながら、傾聴の姿勢と受容の姿勢を大切にしていきます。また、分かりやすい授業をすることも信頼に繋がります。ですので、毎日の教材研究を欠かさず、学び続けて分かりやすい授業をつくっていきます。

野上:「この人…面白い!!!」と思ってもらえるような先生になりたいです。そのためにも子どもと同じように目を光らせて常に新しいことや面白いことをキャッチしていきたいです。

河嶋:私自身が小学校教諭という夢を叶えることができたので、今度は子どもが夢を持つことができるように育み、社会科を専門とし楽しい授業が展開できるような先生になりたいです。

新井:児童一人一人に寄り添い良さを伸ばすことのできる先生です。そのためにも今の自分ができることを精一杯頑張って、教師としての力量を高めていきたいです。

酒井:子ども一人一人の良さを伸ばせる教師になりたいです。

 

植松:最後に、こども学科の後輩へのメッセージをお願いします。

浅野:大変なこともあるとは思いますが、諦めない心と前向きな心を持って頑張ってください!

新子:「なぜ小学校教員になりたいのか?」この質問のあなたの答えを大切にしてください。

野上:小学校に限らず、自分が本気なら必ずどんな試験でも通ります。通らないということは何かしら原因があります。それはただ頑張っていないとか、成績が足りないとか、そんな単純なことではないと思います。自分が進むべき道はどこかをしっかり見極めるようにしてください。

河嶋:小学校教員になりたい人は、覚悟をもってこれからの学校生活を送ってください。周囲の人に感謝し、努力し、子どもを愛せる人になってください。応援しています。

新井:自分には出来ないと諦めずに、今出来ることを一つずつ精一杯取り組んでください。後で良い結果として必ず自分に返ってきます。

酒井:友達の存在は大きいです。私も友達がいたから乗り越えられたと思っています。そして、教師になりたいと強い意志を持って教採に取り組んでください。

植松:ありがとうございました。

 

 4月から浅野さん、新子さんは奈良県、野上さんは大阪府、河嶋さんは京都府、新井さん、酒井さんは東京都の、それぞれ公立小学校教員になります。活躍を期待しています。