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2018年4月24日(火)

【こども学科】2018「英語力向上講座」(新規)の紹介

2018「英語力向上講座」(新規)の紹介

教職支援センター

1 開講趣旨

2020年度から全面実施される小学校の次期学習指導要領では、これまで高学年で実施されていた「外国語活動」が3・4年生から導入され、高学年で英語が「教科」となります。

ここで問題となるのが、小学校教員の英語力です。

このため各教育委員会は、現職小学校教員の英語力向上に向けた研修などを進めるとともに、教員採用試験においても、英語力のある人材を小学校教員として採用する傾向はますます強くなっています。

そこで、帝塚山大学現代生活学部こども学科に新しく「英語力向上講座」を開講し、基礎からしっかり英語力を身に付け、教員採用試験合格と共に自信をもって教育現場に立てる教員を育成します。

 

2 外国語の取扱い(学習指導要領改訂における)

2020年度より小学校3年生から本格的に英語教育が始まります。それに向け、2018年4月から移行措置が始まり、3・4年生は「外国語活動」として年間35時間(移行期は15時間)、5・6年生は教科「外国語」として70時間(移行期は50時間)が必須となります。

それぞれ目標は、

①     外国語活動の目標・・・外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、話すことの 言語活動を通して、コミュニケーションを図る素地となる資質・能力を育成することを目指す。(中略)

②     外国語科の目標 ・・・外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、読むこと、 話すこと、書くことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を育成することを目指す。(中略)

となっており、中学年から「聞くこと」「 話すこと」を中心とした外国語活動を通じて外国語に慣れ親しみ、外国語学習への動機付けを高めた上で、高学年から発達の段階に応じて段階的に文字を「読むこと」及び「書くこと」を加えて総合的・系統的に扱う教科学習を行うとともに、中学校への接続を図ることが求められています。

 

3 これからの教員に求められる能力

これからの小学校教員には、即戦力として英語指導ができることが期待されています。新学習指導要領では、児童生徒が主体的に学ぶことが重要視されており、それに伴い、小学校教員は、児童生徒が主体的に「学びたい!」と思えるように学習意欲をかきたてる指導と、外国語を「どのように使うか」、外国語を通して「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」といった観点から、「思考力・判断力・表現力等」、「学びに向かう力・人間性等」 をバランス良く育成していく指導力が求められています。

また、ALT(外国語指導助手)と一緒にチームティーチングを行うこともあるので、実際に英語でコミュニケーションを取ることができる英語力も同時に求められています。

 

4 講座の特徴

「英語力養成講座」は、英語の基礎をわかりやすく学び、確実に基礎力を身に付ける「英語基礎力アップコース」(全12回)と教員採用試験での加点などの優遇が受けられる英検®2級資格を取得する「英検®2級対策コース」(15回)を組み合わせた全27回の講座です。本講座は、日米英語学院の協力で実施します。

 

日米英語学院による「英語力向上講座」の説明会の様子