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2015年6月25日(木)

【こども学科】一般企業内定者インタビュー

下記,こども学科としては珍しい一般企業内定者のインタビューです。既に3月に卒業した学生のインタビューで,いまは社会人1年生として活躍しています。

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森(篤):溝くん,ナカバヤシ株式会社への内定,おめでとうございます。

溝:ありがとうございます。

森(篤):こども学科で一般企業への就職は珍しいのですが,就職活動はいつから始めましたか?

溝:3年生の12月中旬です。私の年度では,3年12月から就職活動が解禁されていたので,解禁から少し遅れてのスタートでした。

森(篤):先ほども言いましたが,こども学科では一般企業への就職活動をする人は珍しいわけですが,どうして就職活動を始めたのですか?

溝:もともと小学校教員志望だったのですが,3年9月の教育実習を終えてから将来を決めようと思っていました。教育実習では,指導の先生が丁寧にいろいろと教えてくださり,多くの得るものがあったのですが,自分が抱いていた教師という職業のイメージとのずれがあり,「向いていないかも」,「一生続けてはいけないかも」と感じるところがありました。

森(篤):そうですか。教育実習は教員になる意志を確かなものにするプロセスですが,一方で自分の適性を見極める機会でもあると思います。いろいろと考えたわけですね。

溝:はい。振り返ってみると,大学生活でのバイトを通して,私にとって「社会で働く」ということは,上下関係ある大人社会で生きていくイメージになっていたんだと思います。それで,実習を終えた時点では,教員志望ではなく就職活動にチャレンジしてみようと考えました。

森(篤):なるほど。それで3年生の12月から就職活動を初めて,どのような会社を何社ぐらい受けましたか?

溝:人材派遣,文具,水関連,不動産,食品,メーカーなど,業種にこだわらず,幅広い会社を受けました。正確には覚えていませんが,約15社は受けたと思います。

森(篤):最初の内定はいつでしたか?

溝:4年生の6月です。6月から7月にかけて3社から内定をいただきました。そのうち,ジャスダック上場企業と東証一部上場企業が1社ずつでした。

森(篤):なるほど。それで,溝くんは内定を得たあと,小学校教員採用試験にもチャレンジしていますね。そこでの心境の変化は?

溝:はい。就職活動を通して,自分が求めていたのは「人と関わる仕事」だと再認識しました。その視点で自分のキャリアを見直したとき,教員という仕事は,まさに「人と関わる仕事」だと再発見することになったのです。

森(篤):それで,教員採用試験を受験することにしたわけですね。一次試験まで1ヶ月もない時点からのチャレンジでしたね。

溝:はい。最初はこども学科の小学校教員志望の友人達からも,「もう企業の内定ももらってるし,記念受験だろう」と言われました。私自身は記念受験のつもりはなかったので,短期間ではありましたが,これまでにないぐらい集中して勉強しました。すると,次第に周囲の友人達も一緒に教員採用試験に立ち向かう仲間として認めてくれるようになったと思います。

森(篤):その結果,一次試験は合格を勝ち取りましたが,二次試験は惜しくも届きませんでしたね。

溝:はい。しかし,精一杯はやれたと思っています。

森(篤):溝くんの経験から,後輩達に小学校教員採用試験と一般企業への就職活動の併願はお勧めできると思いますか?

溝:あまり勧められません。もちろん,チャレンジしてみてもいいと思うのですが,私の場合,併願というつもりはありませんでした。就職活動をしていたときは,就職活動の専願で全力投球。そのあとの教員採用試験も,全力投球だったので,併願という感覚はありませんでした。

森(篤):なるほど。やるなら「どっちかが駄目でも」という気持ちではなく,その度に全力で立ち向かうということですね。かなりのエネルギーが必要で,なかなか誰しもができることではない思いますが,貴重な経験談,ありがとうございました,4月から新社会人として頑張ってください!

2014年度卒業の溝翔太くんです