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2013年4月22日(月)

こども学科の勝美先生の本が出版されました。

こども学科の教授である勝美芳雄先生の本が出版されました。

タイトルにある「メタ認知」とは聞き慣れない言葉かもしれません。「頭の中の先生」あるいは「頭の中のもう一人の自分」のようなイメージをもってもらうとよいでしょう。

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例えば、算数の問題が出されたときのことを考えてみましょう。まずは「この問題はわかるだろうか」と自分に問いかけるのではないでしょう。「わからない」と判断すれば、「先生に聞いてみよう」と考えて、「先生、わかりません。教えてください」と声を出すかもしれません。同じように「わからない」と判断しても、「友達はどうだろう。先生に聞くのは恥ずかしいな。少し様子を見よう」と考えて、黙って下を向くかもしれません。いずれにせよ、自問自答して判断し、自分で出した結論に沿って自分の行動をコントロールすることでしょう。この自問自答、判断、コントロールこそがメタ認知の働きです。算数の例を出しましたが、このメタ認知は、あらゆる教科、学力、生きる力に関係します。

このようなメタ認知の働きを、「算数作文」などを算数の授業に取り入れることで、伸ばしていこうという最先端の取り組みがこの本では紹介されています。是非、ご一読ください。