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2013年1月16日(水)

【こども学科】 実技を通して書写の指導法を学ぶ

「国語科教育法」(担当:森篤嗣准教授)の一環として,造形室で書写の実技を行いました。小学校学習指導要領では、書写は国語科の「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」に含まれており、硬筆書写(鉛筆)は1年生から、毛筆書写は3年生から始まります。高校の書道は芸術科ですので、それとは扱いが異なります。

もちろん、先生をめざす学生自身が上手な字を書けることも大切ですが、小学校の先生として指導法を学ぶということになると、自分だけがうまく書ければいいというわけではありません。まず、黒板に貼り付けた「水書板」と呼ばれる板にうまく見本を書けるようになる練習が必要です。

多くの学生は、少なくとも一度は毛筆で字を書いた経験はあると思いますが、水書板に対して垂直に筆を使うというのはなかなかない体験でしょう。水書板では、墨を使わずに水を使って書きますが、水を付けすぎるとだらーっと垂れてしまいます。また、先生が黙々と水書板に字を書いていては指導になりません。書きながら説明する技術も学びます。

また、子どもたちの作品に朱墨で添削をすることも先生の仕事の一つですが,これまた多くの学生は初体験です。水書板と同じく,子どもの作品を添削しながら説明する技術も必要になります。授業では、クラスメイトの書いた作品を相互に添削し合って、その方法を学びました。

このように教科教育法では、より実践的な指導技術について学びます。「まずはやってみる」というのが学びの秘訣ですね。

まずは自分で書いてみます。上手に書けるかな?

作品に添削をした結果です。たくさん練習しました!