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2013年11月12日(火)

【子育て支援センター】 公開講座「こどもとコミュニケーション」開催

11月9日(土)、現代生活学部子育て支援センターにおいて、奈良県地域の子育て支援大学ネットワーク会議 「なら子育て大学」 との共催による「こどもとコミュニケーション」が開催されました。

第一部では、こども学科岡澤哲子教授が「身体からのアプローチ」、第二部ではこども学科教授村尾忠廣教授が「音声からのアプローチ」のタイトルで講演が行われました。

岡澤教授は「皮膚と皮膚との触れ合いだけではなく、見えないけれども揺れ動いていると思われる身体と身体が、その境界をあいまいにしながら交信している。身体のコミュニケーションを通し、子どもは『無条件に存在を肯定されあう場』である家庭の中で愛情に基づいた肯定的に生きるエネルギーをやり取りしている」ことを話されました。子育て支援の現場におられる参加者から、子との触れ合いに不器用な親の身体感覚について納得できたという感想をいただきました。

第二部で村尾教授は、乳児期の子どもと母親の間のコミュニケーションで、Mothereseによる ピッチマッチがことばの前のコミュニケーションを育んでいくこと、母子が一緒に歌うことでピッチマッチが促進されることなどをピアノをひいて説明してくださいました。保育、教育においても教師がキーを決めるのではなく子どものキーにあわせることの重要性を強調されました。参加者は少なかったですが、「先生の弾かれるメロディーを聞いただけで涙が出そうになりました」、「子ども達から学ぶ、子どもさんのところへ立って始めるということを改めて大切な基本だと再認識しました」といった感想が寄せられ、身体や心が揺さぶられる時間を過ごすことができました。

岡澤教授から子育ての基本を聞き入っている受講者

村尾教授のピアノに心安らぐひと時