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2013年7月4日(木)

【こども学科】 KJ法による共同作業~基礎演習Ⅰより

こども学科では,1年生の前期に「基礎演習Ⅰ」として15名程度のグループに分かれ,各アドバイザーの先生から,大学での学びの方法などを学びます。先生によって少々内容は異なりますが,森篤嗣准教授の基礎演習Ⅰでは,KJ法について学びました。

KJ法とは,文化人類学者の川喜多二郎氏が提唱した発想法で,個人の考えや,フィールドワークでのノートなどを付箋紙に記し,これを,直観を用いて,類似の付箋を集めてグルーピングしていくことにより,漠然としてつかみどころのない問題の要素をとりまとめていくというものです。現職者を対象とした教員研修などでも,よく使われています。

今回の授業では,「良い教師に必要なこと」と「良い保育士に必要なこと」の2つのテーマに分かれ,各人が10枚から20枚ほど,頭に浮かんだイメージをどんどん付箋紙に記入していきました。そして,グループになって,各人で書いた付箋を持ち寄りました。同じ考えや,自分とは違う意外な意見などに感心しながら,同系統の付箋を模造紙にまとめていき,マジックで図示しました。まとめ終わったそれぞれのグループごとに,模造紙を示しながら発表しました。

終了後,参加した学生たちからは,「漠然とした考えが形になっていくのがわかった」,「自分と他人との考えにこんなにも違いがあることがわかった」などの意見が聞かれました。森先生からは,レポートなどを書く時も,白紙の前でうんうんうなるよりも,KJ法を使って発想を整理していき,一つのグルーピングのキーワードを使って一段落ずつ書いていくといいというKJ法の応用についてのアドバイスがなされ,学生たちも頷いていました。いよいよ初のテスト&レポート期間です!

グループになり、各人で書いた付箋を持ち寄りました

意見を系統ごとにまとめ、発表資料をつくりました

グループごとに発表を行いました