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2013年1月9日(水)

【こども学科】 小学校教員採用試験合格者インタビュー第7弾(4年生:田村隆さん)

小学校教員にとって、子どもたちに言葉で語りかけることは重要な素養です。しかし、話すことが得意でないからといって、先生になることを諦めることはありません。今回のインタビューでは、東京都小学校教員採用試験に合格した田村隆さんが、「児童が具体操作できる教材の工夫」などについて語ってくれました。言葉は大切ですが、教員には他に様々な工夫の可能性があります。聞き手はゼミ指導教員の都留進准教授です。

都留:教員試験合格おめでとうございます。

田村:ありがとうございます。

都留:合格して今の心境はどうですか。

田村:自分の発言が児童に影響してしまうので、今の自分で教師としての役割や責任果たせるのかどうか、不安な気持ちもあります。

都留:どうして小学校教師を目指したのですか。

田村:小学校6年間担任して頂いた先生の姿を見て、自分も小学校の先生になろうと決めました。それは、児童が自分の行動などについて、児童自ら考えさせながら指導していくことに、自分も教師になろうという憧れをもったからです。

都留:採用試験合格までどんな努力をしましたか。

田村:まず、3年生の2月から3月の1か月間スクールサポーターとして、小学校に行きました。そこで、今の児童の実態を自分で感じることができました。例えば、教室で児童同士での喧嘩が起きても、すぐに先生を呼ぶのではなく、児童同士の話し合いで解決しようとする場面に出会ったときに、子どもの力強さを再認識させられました。とても印象に残っています。

都留:その後、教育実習に行ったときはどんなことに気をつけましたか。

田村:児童を言葉で引きつけられないので、児童が具体操作できる教材を1時間に複数作成することに努力しました。例えば、国語学習で、バットを振る「ビュン」という音が文章に出てきたので、バットを教室に持ち込んで児童に実際にバットを振ってもらって、「ビュン」という実感を味わわせてみました。

都留:もうすぐ教育現場に立つことになるのですが、どんな教師を目指しますか。

田村:児童の身に何か危険が迫ったときに、児童が「田村先生は必ず話を聞いてくれるから」という安心感を持ってもらえるような教師になろうと思います。それは、最近、いじめや自殺の問題で苦しんでいる子ども達が多いと思います。そのような事態に出会っても、児童に「あなたは一人ではないよ」という認識を持ってもらえるような助言ができる教師を目指して頑張ろうと思います。

都留:ありがとうございました。田村君の固い教育信念を持って頑張って下さい。