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2012年4月4日(水)

【こども学科】 新入生恒例の学外オリエンテーション

今年もこども学科には元気な新入生が入学してきました。4月4日は恒例の学外オリエンテーション、今年の行き先は薬師寺です。

今年の学外オリエンテーションは、薬師寺で見物するだけではありません。なんと写経を105名全員が体験しようという企画です。近鉄学園前を出発し、大和西大寺で乗り換えて西ノ京へ。薬師寺は花会式(修二会)の真っ最中です。花会式(修二会)は奈良時代から脈々と続く法要で、現在の形態の法要は嘉承2年(1107年)に堀河天皇が皇后の病気平癒を薬師如来に祈り、その翌年に皇后が女官に命じて10種類の造花を作らせて、お薬師様の御宝前に供えたことから始まったとされています。

1年生の基礎演習の教員ごとにグループに分かれ、金堂、講堂、西塔、東塔(残念ながら工事中)などをまわります。今年は桜には早く、梅もまばらでしたが、薄墨桜やしだれ桜は早くも見事な花を咲かせていました。ただ・・・とても寒かったです!

1年生は薬師寺の敷地を歩きながら、さっそくお互いの出身校や部活のこと、共通の友達のことなど、おしゃべりに興じていました。そして、今回のサプライズは、薬師寺の僧侶である村上定運さんによる辻説法ならぬ辻法話です。実は村上さんは奈良女子大学附属小学校のご出身で、こども学科の都留進先生の教え子だったとのこと。ユーモアも交えたテンポの良い法話に、学生たちも聞き入っていました。

http://www.nara-yakushiji.com/guide/soryo.html

そして、その後は食堂(じきどう)で薬師寺の花散らし寿司をいただき、今日のメインイベントの写経に打ち込みました。人生の先輩方に交じり、みな神妙な面持ちで般若心経を熱心に写経しました。「肩がこった~」という感想も聞かれましたが、奈良の大学にふさわしいイベントが体験できてよかったという感想でした。

授業は9日から。是非この調子で勉学にも打ち込んでいってほしいと思います。

1976年4月に復興された白鳳時代様式の本格的な金堂です

ソメイヨシノよりも一足早くしだれ桜が見事に咲いていました